たとえば ノクターン・ムーンライト　作者検索

　少し離れた場所に座っている焉了に対して、彼はそっと囁いた。 「もっと近くに来なさい」 　甘美な言葉だ。 　二人きりの空間だったら、何の躊躇いもなく引き寄せられてしまうだろう。 　腕の中に閉じ込められることも、自ら腕を回すことも、どちらも同じくらいに愉悦を感じる行為だ。 　二人きりではなくても、たとえば数日前の学園祭のような、非日常に身を置いていたとしたら、また話は別かもしれない。その点において女装という飛び道具は有効な手段だった。高揚感と場の勢いに助けられ、周囲を気にせず好きな相手に縋り付くことができた。 　しかし今は違う。常識なのか理性なのか、ただ自意識過剰に過ぎないのか、慣れない場所にいるというだけで、随分とたじろいでいる。 およそ10年の歳月を経て再会した、当時少年だった主人公と、その昔、彼に罪を犯した男。 離れていた歳月、恋い焦がれ続けたのは昔少年だった彼の方だった。 長期シリーズ「ラザロ」第12話目。 次第に明らかになってくる、高沢という男の実像。 この話は「爛壊書簡」（http://rankai.sakura.ne.jp/top.html）に掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ

魔物７：人間３ぐらいの割合のファンタジーな世界に迷い込んでしまった辻崎かすみ、20代。ただでさえ人間が少ないその世界で、女となるとさらに貴重。これだけでも結構厳しいのになんとこの世界の魔物たち、全員ひとりの例外もなく人間の異性が好きで好きで堪らないというおかしな性質を持っていて…※「人間の異性大好き！同性は死ね」が合言葉の人型魔物たちから可愛がられたり殺されかけたりします。軽めの逆ハ要素を含みますので、苦手な方はご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ

──たとえばいま、この瞬間から時を戻せる事が出来るとしたら私はどうするのだろうか。 彼氏に少し格差を感じている女性の話。 あらすじに期待すると少し中途半端かもしれません。

『緑が丘の四季』シリーズ第６話。六月。梅雨の晴れ間に街へと飛び出した涼は、風邪を引き込み寝込んでしまう。そんな時、緑が丘一のオカルトマニアこと日本史講師にまつわるおかしな噂が飛んだ。第三校舎に現れた幽霊。その謎を解くため、冬樹は孝之と一緒に社会科準備室へと潜り込んだのだが……。 ※か・な・り昔に出したオリジナルBLシリーズ（コピー誌）からの再録掲載です。BLなのでR18にしていますが、直接的表現はありません。折りたたむ>>続きをよむ

同級生の美術部少女と、従姉のお姉さんの二人と少年の三角関係ラブコメ。 しかし一見は無害で魅力的に見える二人は「危ない女たち」だった！　甘々な日々かと思いきや、周囲に出没し始める奇人の変質者、そして明らかになりゆく少女の過去。 全体的なトーンや方向性は、たとえば冬目景の漫画「イエスタデイをうたって」をエロく過激にした感じでしょうか（あの絵柄でボンヤリ想像しながら書きましたｗ）。今のところ同じ「あななす」名義でも、さほど露骨ではないです。 大した筋立てがあるわけでもないため、とりあえず出来た一話分を２月末まで日々掲載するように予約設定（読み切りとして読める程度にはまとまっていますけども）。……実は表サイト（小説家になろう）で「白」の次に連続掲載する予定の「ホラーガール（青）」が前日談の本編になっております。 そうそう「余命三年時事日記」。 私が何を言っているかわからない人は、googleやAmazonで検索してみてくださいね。元になったブログもまだ続いているようですよ。 多分知らないといろいろヤバい。お友達にも教えてあげましょう。折りたたむ>>続きをよむ

R−18 たとえば俺が売れて、調子こいて腑抜けたクソファックな曲しか書けなくなったら殺してください 鳴かず飛ばずのバンドマン兼最強ヒモニートのハネと、オシャレクソ社畜野郎のナリタの、最低にアンハッピーでしょーもないLOVE。 ※性描写や下品な描写が含まれるため、18禁です。未成年の方は閲覧をご遠慮ください。 ※他サイト１つでも同じ小説を投稿しております折りたたむ>>続きをよむ

病室で目をさました女性。しかし、その体は自分のものではなく美しい少女になっていた。少女を巡り恋愛バトルが巻き起こる。

人が二人いれば、その二人には何かしらの上下関係が生まれる。特に社会的な上下関係は、その人の一生を左右することにもなる。主人と従者の関係は、何がなんでも覆らない。 それが昼の生活だとすると、夜はそうとも限らない。『夜の性活』にて昼の上下関係は意味をなさない場合もときに出てくる…。そう、たとえばこの主人とメイドのように……。折りたたむ>>続きをよむ

早春のある朝のこと。 ミステリ作家の篠崎志門は、目を覚ますと監禁されていた。 それは同業者の仕業だ。 牧銀一郎。 彼こそが、篠崎を拉致したのちに自宅内にある〝座敷牢〟に閉じ込めた犯人だった。 ちなみに牧は、篠崎が一方的にライバル視し、目の上のタンコブと毛嫌いする売れっ子のミステリ作家でもある。 以来、篠崎の受難の日々が始まった。 たとえば媚薬を服まされて牧にイタズラされるわ、 牧のことを「若」と呼ぶ住み込みの家政夫・アヤトから嫁いびりめいた扱いを受けるわ、 エロティックな雰囲気に流されて牧と深ぁい関係になっちゃいそうになるわ 人生の岐路に立ちまくりの展開に。 しかし篠崎は特異な体験も作家業の肥やしと位置づけ、監禁ライフに活路を求めようとするのだった。 また、牧に対する敵愾心が薄れていくにつれて、彼のことが無性に気になりはじめて……。 そんな矢先、アヤトを通じて牧の陰謀を知るに至り、ショックを受けた篠崎はある行動に出るのだった。 数年前に某新人賞に投稿したさいに編集者選考を通過し、ＷＥＢ配信された「明るい監禁もの」で、感想をお聞かせねがえれば幸いです。 折りたたむ>>続きをよむ

E=MC^2で投稿したものの転載です。 ひとつひとつ独立した話をまとめたものです。たとえば、 魔女狩り編が長編。 王様ゲーム編が短編。 同窓会編は本格推理になっております。 魔女のゲームという、閉鎖空間での魔法・マインドコントロールを題材にした作品を集めたものです。よろしければどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ

南の魔法使いと、同居のセクサロイドの日常のお話。続く…のか？ 話が進むにつれて、ゆっくりと世界観が明らかになる…といいなぁという世界の話。 ※追記　連作短編に近い形になると思います。次話の予定は未定。驚くほどに亀更新です。 たとえば、2～3か月に一本も上げないと思われます。 完全BL、触手、搾乳プレイ(まだ出てきません)折りたたむ>>続きをよむ

取替神社は、何かを取り替えてくださいます。 たとえば今お祈りしている男と女、別々に来たから恋人同士ではありません。 「俺、今となりにいる彼女が好きです。神様お願い、彼女が俺を好きになるようにしてください」 シャリリ～ン 女がいきなり男のほうを見て言いました。 「好きです。私と付き合ってください」 「ことわる。」 なにをとりかえられたのでしょうか？ きっとお賽銭が少なかったのでしょう。 ホモシーンもありますがラブでは有りません。 折りたたむ>>続きをよむ

セックスから始まる付き合いって、アリ？ たとえばそれが、女の子同士だったとしても――？

女装をした自分の姿を鏡で映しながらオナニーをするようなナルシストではなくとも、自分の中に女性ぽい部分もあると気がついたことはないだろうか。 たとえば、イケメンを見てキュンとなったり、男臭い同性に憧れたり。ただ、大部分が触れてみたいと思うにとどまり勃起をするには至らない。 これはX染色体とY染色体の組み合わせによるところが大きいらしいが、自身がどれほど男性的であるか、女性的であるのかを自覚したり、数値化して客観視した人なんてのはあまりいないように思う。 だからといって性同一障害というものが、すべて染色体異常によるものとして片付くのかといえば、そうともいえないらしく染色体ではなく脳の構造の問題でもあり、物心がついて初めて目で追いかけてしまったのが同性であるという極端に偏った人だけが同性愛者や性同一障害に気が付きやすいというだけで、昨日までありえないなんて事が今から起こってもなんら不思議な事ではない。 誰かのことを好きになるというのは、そういうものだ。 ※2013.7.25　紫展さん（https://twitter.com/12ntk26）に挿絵を頂いたので少しちゃんとしたタイトル変更。ありがとうございます。折りたたむ>>続きをよむ