グエンタリスの国王であるハイネは、かつて孤児院生まれの平民だった過去を持つ粗暴な王である。次期国王もほぼ決まっている中、仮初の王妃として国益になる様な男を娶る事にした。そうして北の大国からやって来たルヴァという男は、全身を黒いローブで覆い、
顔を見せない奇妙な男だった。
しかしルヴァは優秀な魔術師でもあり、ハイネは労いのためにルヴァが望んだ通り、時折各地の名所を旅して回る様になった。そうしているうちに、心の内は孤独な二人が惹かれ合い──。
*ワケあり魔術師(王妃)×平民上がりの口悪国王
*こちらの作品は前作の「偽りの姿で何を思う」と世界観が繋がった作品です。なるべく読まなくても分かるように書いたつもりですが、もし分かり辛かった場合は申し訳ありません。
*残酷な描写ありに念の為設定していますが、会話や回想内のみでほぼありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-09 10:52:41
40439文字
会話率:50%