闇に浮かぶ白い月のように美しい女。顔の左半分が焼け爛れ、白く濁った瞳を持つその美しい女に出会った男は、自ずと終焉へと歩き出す。
※バドエンです。苦手な方は回避してください。
最終更新:2023-10-08 13:37:14
8638文字
会話率:59%
日常的に使う場所、通り過ぎるだけの道、気にも留めないような物。
様々な状況が、環境が、私を、私たちを恥ずかしいことへの道へと連れて行ってくれる。
そんな妄想なのか現実なのか、区別のつかないギリギリのお話、聞いていただけますか?
最終更新:2022-03-11 05:13:48
24222文字
会話率:10%
R15に移動中です。未解編の続きは問題なくこちらから読めますが、それ以降はそちらで掲載します。
http://ncode.syosetu.com/n8857dg/
※人によってネタバレと感じる内容が含まれます。
===法度編==
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そこは荒廃した砂漠と呼ばれる大地。
草原の国と呼ばれるところは国政と塔政という奇妙なものが存在し、国政は創造と維持を、塔政は破壊を司っている。
利口者の町と呼ばれる町を訪れたのは散歩屋ホーカーと名乗る男。
町には肉屋を営む一家。子供はハットという名を持つ。
ホーカーとハットは出会い、交流を重ねるたびに親しくなっていった。
町は大きな問題を抱えていた。それはこの町が滅びゆくシステム。
利口者たちはシステムとどう向き合っていくのか。また、町を訪れた散歩屋は何を見るのか。
致命的な過ちを犯した者たちが望む未来とは――?
これは大きな国の、小さな町の物語。
===珍黙編===
誰とも話してはならないという奇妙なルールのある町を通りがかった一行。
彼らはただ通り過ぎるだけのつもりだった町に、少しの間だけ滞在することになった。
タウベは一人の少女と出会う。この少女メルシャンは、口で物を言わずに筆談する娘だ。
なにか事情があって話すことができないのだろうかと思うのだが、どうやらこの町はおかしなところらしいと気づく。
客の目を見て喋らない店主。独り言の多い町人たち。事情を話したがらない常駐隊員。
ここは沈黙の町と呼ばれるところだった。
思わぬ暇ができてしまったタウベは暇つぶしに町のことを調べるのだが……。
これは奇妙な町の、優しく哀しい物語。
===未解編===
時間は少し遡り、三人の砂鳥は別の町々で思い思いの物語を描いていた。
ある者は復讐を成し遂げるため。
またある者は地図を作るため。
そしてある者は、復讐を阻止するため。
同じ時刻に別のところで起こっていた出来事は一つに繋がるのか、それとも――。
これは望みを叶えようと足掻いた者たちの、解決しない物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-10 00:00:00
174160文字
会話率:33%