二度と日の光を浴びることの無い地の底。そこで奴隷娼婦が相手にさせられる男どもはどれも異常性癖者ばかりであり、彼女はそこで左眼をいくつかの指を失ったのだった。
月経などもう来なくなって久しいのに、遊ばれる度に膣や子宮から出血する彼女の身体
。また彼女の女性器といえば裂傷や性病のオンパレードで、目も当てられない程に悲惨な状態であったのは間違いなかった。
薬物の副作用と虐待の跡は酷く息をするのさえ辛い。
そして、そんな地獄のような世界で彼女は死んで逝くはずであり、苦痛に流す涙など遠い昔に枯れ果ててしまった。ただ――死に逝く間際に見えた金色の何か。それが彼女の全てを変える最期の男の髪だったなど後になって分かることであった。
──────地獄を知り、何よりも黒く染まった彼女が捧げる純白の想い。何よりも気高く美しい白は黒より出でて愛を紡ぐ。……これは人生を奪われた女が死の淵で運命の人と出会えた御伽話。最愛の人と結ばれた彼女は彼の子を夢見る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-28 20:01:08
11920文字
会話率:34%
若気の至り、黒歴史。
あの期間を名付けるなら、そんなところ――――
自分の人生を大きく左右した元恋人。
別に今更恨みなどないけれど、再会した彼は、あまりにも最低なままだった。
年下×年上 / 再会 / 節操なし / DV気味 / 確信犯
/ 監禁 / 軽度欠損 / 軽度スカ / 精神的不健全 / 愛はなくもない
この小説は個人サイト・橙脳度(http://ddnd.sakura.ne.jp)と、いくつかの投稿サイトに掲載したものと同様です。
こちらでは毎日0時頃更新予定、全9話。話の構成上、各話の文章量にムラがあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-01 00:00:00
23635文字
会話率:30%