三つの秘蹟を有する旧ダレッサンドロ皇国から分裂した国の一つアルカンタル王国。
ーー私が何も知らずに暮らしていたこの国は『秘蹟の予言者』を意図的に生み出して、予言者から得られる情報を利用する国だった。
野放しにされる冤罪、誰も諌めようとしない
誣告。
陥れられて絶望した者に対して「死にたいのなら幽霊城で死ね」と言わんばかりの死に場所指定。
陥れられた貴族の死ですら、もっと多くの人達の命と生活を守るために必要な犠牲なのだと…搾取する国。
私は確かにガジェゴス城の地下で自死した筈なのに、3歳の頃の自分へ戻っていた…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-04 23:00:00
223967文字
会話率:35%
16歳の時に高位貴族への殺人未遂の罪を着せられ、拷問を受けた後にも冤罪は生涯晴らされず、泣き寝入りさせられたまま44歳で自殺したエルミニア。
何の未練も残さずに死んだ筈なのに何故か6歳の頃に時間が巻き戻っていた。
人生にも社会にも何の期待も
持てず「やり直したい」という欲などなかったのに…
それでも不可抗力的に降りかかった「やり直し」の中…
「冤罪とも拷問とも無縁でいたい」という指針と共に前回とは違う自分自身を演出していく事になった…。
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【注意】
異世界モノの物語です。この世界とは違う常識の世界の話です。
日本社会では犯罪だと見做される行為が犯罪とも見做されずに行われていたとしても犯罪等を助長する意図はありません。ご了承ください。
この作品はフィクションです。実在の人物・団体などとは関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-26 12:20:01
205022文字
会話率:23%
七つの公国からなるティグレシア大陸東部のデュナミス圏。
そのうちの一つユーベルヴェグ公国で父親のいない母子家庭に生まれた私は、8歳の時に母親に死なれ、その後は路上暮らしをして日々ゴミ漁りと食べ物の万引きで生き長らえていた。
「孤児狩り」と呼
ばれる人民保護プログラムの執行者たる「保護官」に捕獲された事で…
「見つけ出され」、運命は大きく変わっていく…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-06 20:42:29
381101文字
会話率:29%