「お前に期待するのは、その背後にある実家からの支援だけだ。それ以上のことを望む気はないし、余に愛されようと思うな」
新婚初夜。政略結婚の相手である、国王リオネルからそう言われたマリアローザ。
持参金目当ての結婚!? そんなの百も承知だ。
だから。
「承知しております。ただし、陛下の子種。これだけは、わたくしの腹にお納めくださいませ。子を成すこと。それが、支援の条件でございますゆえ」
金がほしけりゃ子種を出してよ。そもそも愛だの恋だのほしいと思っていないわよ。
出すもの出して、とっとと子どもを授けてくださいな。
そんな冷めた夫婦と、従者と侍女と。それぞれの思惑(とツッコミ)が動き出す。
※ R18展開回のみ、タイトルに♡マークをつけさせていただきます。
※ ヒーローの名前を、「アンリエット」から「リオネル」に変更いたしました。
※ この作品は、PIXIVさまと、アルファポリスさまにも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-02 21:27:11
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会話率:32%