アリーセは心の声を聞くことができる異能を持った一族に生まれ、子供の頃は家族と同じように周りの人間の心の声を聞くことができたが、年を重ねるごとに聞こえなくなってしまった。
しかし、それでも一族の娘であることに違いはない。一族の血をつなぐために
、遠縁の青年に嫁いで子をなすことを命じられる。
だがその青年は過去に3回結婚して3回とも初夜の後に妻を捨てているという噂がある人で……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 18:00:00
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会話率:28%
優秀な血を取り入れ、継いでいく。
そんな一族に産まれた聖女エウノラは、勇者キリクと結婚することになった。
血を残さねばならぬというのに、しかしキリクはエウノラを抱かない。
それなのに、エウノラに酷く優しく、愛妻家と評されるほどで。
キリクと
過ごすうち、彼への恋心を自覚したエウノラ。
どうして自分を抱いてくれないのかとキリクに縋るエウノラに告げられたのは、暗い真実だった。
※南雲主催の『血統主義の集い』企画参加作品です※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 18:00:00
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会話率:42%