「じゃあ、歩(あゆみ)ちゃん。また……」
紫音さんが別れ際に言った。
ちゃん付けされるのは好きではなかったが、それは昔からのこの人の癖なので諦めていた。
それでも以前、通回で二度ほど指摘してみたことはあった。
その二回とも言葉では聞
き入れてくれたようだったが、別れ際に呼び名は元に戻っていた。
わずか一時間ほどの短い“面談”の間に、すっかり忘れてしまったようだ。
それで、すごくこの人らしいと感心した。
だから、それ以降、呼び名のことを指摘するのは止めた。
それと同時に心の中でこう思った。
自分には、この人と同じ血が流れているのだ、と。
いったんそう思ってしまうと、それが事実なだけに、かなりのダメージを受けて落ち込んだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-20 09:24:07
30206文字
会話率:41%
老いた老婆が、自分自身の生い立ちと隠し通してきた秘密の告白をする内容です。
最終更新:2021-05-28 19:00:00
5177文字
会話率:0%
白野和幸はどうしても子供が欲しかった。
女性と満足に口が聞けない彼は、代理出産も考えるが、その道は険しく実現できなかった。
そんなある日、和幸は占い師に出会い、ひょんなことから彼女と子供を作ることになる。
和幸の子供として生まれたカ
イルは、親のために全力で生きる健気な子だった。
この話は、蛙の子供として生まれた子供が、切なくも真っ直ぐ生きる親子と蛙の愛を描いた物語である。
※性描写があるのでR18にしてみました。
※8/3誤字脱字を修正しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-01 13:00:00
22298文字
会話率:44%
【王太子様は腹肉がお好き】の次世代のお話です。
新しく王太子になり、母のような理想の腹肉を求めて、、、の、ラブコメとなります!
7話プラス、番外編2話です(弟の話)。
誤字脱字等、随時訂正いたします。
多分、エロくないエロです!
4月
19日、完結しました!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-19 20:15:06
5891文字
会話率:16%