「お兄さまが私を奪ってくださればいいのに――」
孤児院育ちのオスタラは「花使い」の能力の持ち主。草花を使い薬を調合し、手に宿った力で傷を癒すことができる。
彼女は、退魔騎士の末裔であるジョセフ・ランバート侯爵に後妻として望まれ、もう1人の
退魔騎士クラトス・オーラム侯爵の〝妹〟として淑女教育を受けることになる。
かつて両侯爵家には「花使い」が存在していたが、両名とも行方不明となっていた。そこに隠されていたのは……?
血の繋がらない兄に守られ、大切にされて……。
「お前を奪いにきた――」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 15:06:14
4954文字
会話率:50%