発狂者量産型無理ゲーとして悪名高い地球世界を退会し無事に異世界転生を果たした私。
裏月世界は新規参入者特約という名の乗り換え特約で「魔法を使える」人生を初回限定で味わえる世界。
幸せに暮らしたいところだけど…私が生まれ落ちた国は国内に『拝領
の間』を有していない国であり、特約契約者が魔法行使媒体を得るハードルが『拝領の間』を有する国よりも高い国だった。
そしてそうした不利もまた原因の一つとしてあるのだろうが…
この国は歴史的履歴から見ても他国との因縁・軋轢を沢山抱えていた「死に体」状態の国だった…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-30 10:00:00
179987文字
会話率:30%
16歳の誕生日を前にバートリイ公爵家の四女は第三王子エドガーとの婚約内定を白紙撤回されてしまう。国益のためと諦めた彼女は新たな生き方を見つける。
数年後、ランバート辺境伯ロバート・アルバート・マカダムは隣国の侵略から国土を守るため、家訓を守
って領地を治めていた。
軽佻浮薄な王都の流行を嫌うロバートの耳に入って来たのは都で流行している万聖節(ハロウィン)の祭での仮装。ロバートは隣国の間諜(スパイ)が変装して侵入したら危険極まりないという理由で触れを出す。
「10月31日に仮装して領内を練り歩く者は逮捕する」
これに怒ったのは城下の菓子屋で働く若き見習い職人アデル。
お触れの撤回を直訴するため城に向かったアデルは偶然ロバートを狙撃から助けることに。
けれど二人の間の溝は深い。
果たしてハロウィンの行方は?
態度の大きな上腕二頭筋の発達した女職人と頑固な割れ顎の辺境伯の運命は?
2019年のナイトランタン公式企画「AllNight HALLOWEEN」参加作品です。
旧タイトルは「ハロウィン禁止命令-偏狭な辺境伯は仮装を許さない-」。
アルファポリスに投稿している増補改訂版「婚約内定を白紙撤回された公爵令嬢と堅物辺境伯のマスカレード」に新たなエピソードを加えて再構成しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-15 17:00:00
139595文字
会話率:45%