現代英国の名探偵は「自称」シャーロック・ホームズ?変わり者の私立探偵は、ゴシックファッションの乙女に恋をして、そして?!
現代英国に変わった性格の私立探偵がいた。彼はアーサー・コナン・ドイルの小説に登場する名探偵、シャーロック・ホームズを
名乗る、いわば「自称」シャーロック・ホームズだった。彼にはある秘密があった。それは、夜にはレディ達を調教することで愛し、肉体関係を結んできた緊縛師。いわゆるロープアーティストであると言う事。ある夜、「現代の切り裂きジャック事件」と呼ばれる19世紀の切り裂きジャック事件を模倣した事件を解決した彼は、仕事仲間であるチャーチワード警部の娘と偶然にも出会う。娘の名前はエイレーン。ゴシックファッションに身を包んだ彼女は、どうやらホームズに興味があるようだった。そんな彼女を見て、ホームズはエイレーンを、シャーロック・ホームズが恋した「あの女性(ひと)」アイリーン・アドラーに仕立て上げようとする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-19 17:02:28
5438文字
会話率:50%
「紗江って名前、色気がありますよね」
「そんなこと、初めて言われました」
予想外のことばかり言う男にペースを乱されながら、紗江は鼻声でかろうじて返事をする。
「そうですか? 初めてお会いした時から思っていました。薄布と大河。『オフィーリ
ア』を思わせます。濡れている美女を助け出して、ベッドで温めてあげたい。——これ以上シンプルな男からのメッセージがありますか?」
レンズ越しに情欲に満ちた目を向けられ、紗江は唇を舐めた。
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大学の卒業式の日に、付き合っていた恋人に振られた清水紗江(しみずさえ)。傷心の彼女がファストフード店で買ったばかりの翻訳ロマンス小説に没頭していると、そこに、顔見知りの編集担当者・小森透真(こもりとうま)が話しかけてきて――。
社会の荒波に漕ぎ出す前から溺れる寸前の元・女子大生(22歳)とちょっとズレてる編集者(28歳)のハイスピード・ラブストーリー♡
【注意事項】
・本編の途中で予告なく視点が切り替わります。前半ヒロイン、後半ヒーローです。
・連載作品『突然シンデレラ 〜イケメンCTOの謎の求婚〜』のスピンオフになります。親友に関する細かい背景描写を無視すれば単体でも読めますが、併読をオススメします。
【執筆情報】
2021.10.22.(金) 短編簡潔(※約8,000字)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-22 21:00:00
7679文字
会話率:29%