猪原幾乃、18歳。内向的で人付き合いが苦手だから、都会から逃げ出したかった。
その手段としてお見合い相手の写真も見ずに嫁いだら、相手は猪獣人の山神で嫁ぎ先は田舎の山村だった。山神・松千代に一目惚れした幾乃は、お互いに手探りで距離を縮めていく
。
────しかし。村には悪しき妖怪・沼御前による怪異が蔓延り、松千代は戦いを余儀なくされていた。
ラブラブな新婚生活を謳歌するため、日常を守るため、幾乃は松千代を精一杯愛し抜くのだった。
田舎の山村を舞台に神と妖怪と人間の情念が絡み合う、オカルト風味現代ファンタジー。
「亥に抱かれて憂き世を忘る」連載版。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-19 17:39:37
879854文字
会話率:53%
◆幼馴染の婚約者に婚約解消を申し出たら、断固拒否された上に襲われちゃって逃げられなくなって、最終的に前世の約束を果たす話(10/1完結)
◆アラスジ:高校を卒業し、着々と近付いてくる結婚の日取りに、上代緋桐は頭を悩ませていた。婚約者である侑
良は幼馴染であり、本当の兄のように慕っていた。だが、彼は婚約が決まったころから緋桐の名前を呼ぶことをやめ、ずっとよそよそしい態度をとっていた。もしかして彼は自分との結婚が嫌ではないのだろうかと、そんな不安を理由にある日の夜、緋桐は侑良に婚約を考え直さないかと提案する。だがその提案によって緋桐は、侑良が抱えていた重々しい自分への想いをその身を以て知ることになってしまう。これは前世での契りを果たすための、「何よりも大事な名前」にまつわるおはなし。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-01 08:00:00
210700文字
会話率:51%