猪原幾乃、18歳。内向的で人付き合いが苦手だから、都会から逃げ出したかった。
その手段としてお見合い相手の写真も見ずに嫁いだら、相手は猪獣人の山神で嫁ぎ先は田舎の山村だった。山神・松千代に一目惚れした幾乃は、お互いに手探りで距離を縮めていく
。
────しかし。村には悪しき妖怪・沼御前による怪異が蔓延り、松千代は戦いを余儀なくされていた。
ラブラブな新婚生活を謳歌するため、日常を守るため、幾乃は松千代を精一杯愛し抜くのだった。
田舎の山村を舞台に神と妖怪と人間の情念が絡み合う、オカルト風味現代ファンタジー。
「亥に抱かれて憂き世を忘る」連載版。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-19 17:39:37
879854文字
会話率:53%
「新婚さんですか? 良いですね~」仲居さんに勘違いされた暁姫 (あきひめ)は恥ずかしそうではあったが、満更ではないといった雰囲気。妖狐の暁姫は想い人である新屋想汰 (あらやそうた)と2人で温泉旅行に来ていたのだ。想汰は純粋に喜んでいたが、暁
姫には想汰に言えない隠し事があった。それはこの温泉宿には《子宝の湯》という、子宝に恵まれる妊娠祈願の温泉があったのだ。その温泉に入り愛の営みを行えば妊娠間違いナシ! と言われる程の噂。暁姫はそんな温泉に入り、たっぷりと想汰に可愛がられる事を想像して心踊らせていた。
※前作『その願いは意図せず叶った。』の続編となります。ここから読んでも問題ないような構成となっていますが、興味がある方は前作を読んでからこちらを読んでいただいた方がより楽しめると思います。本当にただイチャイチャするだけ。ラブラブで甘々なお話をお楽しみ下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-01 11:54:37
25816文字
会話率:36%
宿屋の看板娘のミルカと、王宮の魔法使いのアライシス。運命の伴侶同士の二人がお見合いで出会ってからのラブラブで甘々なお話です。砂糖を吐くほど甘いです。
最終更新:2015-03-27 21:03:41
40470文字
会話率:28%
野中陽太は小学校六年の夏、両親が管理する別荘に来た藤村蒼生と出会う。全体的に色素の薄い少女のような愛らしい面差しに強く惹かれた陽太は、寝込むことの多い蒼生の下へ毎日通った。だが楽しく過ごしながらも二人の胸奥には、夏が終われば離れ離れになって
しまうという寂寥が常に存在していた。そんな中、最後の思い出にと八月の下旬に行われる夏祭りを楽しみにしていた二人だったが……。『甘く・切なく・美しく』をモットーに、昭和の風漂う雰囲気の作品に仕上げました。ラブラブで甘々でハッピーなラストじゃないと嫌だわ!という方は、どうかご遠慮下さい。ですが「悲しいだけでなく未来に希望の持てるラストでした」という講評を頂けたので、暗くていや~~~(><)という感じにはなっていないと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-07 19:00:00
60295文字
会話率:29%