都より遠く山すら隔てた辺境の地。
家の嫡男として事故あり、深い木々に沈んだ「籤山」に蟄居となった元服前の少年。
旅の僧すら寄らぬ忘れられて久しい古き流刑場。
若くして人生の終に清閑を伴侶とした少年は、しかし当人の覚悟が叶うことなく
時代の波濤に押し流されていく。
望む望まざるにかかわらず、少年は表舞台へと引きずり出されていく。
子供が大人になるように。
何者でもないままに終わることは許されない。
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隔月に1回程度の投稿を目安としています。
移り気で筆が遅いため、のんびりのんびり更新していきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-15 22:00:00
142965文字
会話率:42%
金色の言葉に得体を知り、忘我の末に肉躰を成す。
十五の過客に名を授かり、孝養の終に双眸を宿す。
一篇の警句によって産まれた子供があった。
――正しくあれ。
そう言ってローランへと子供に楔し、金色の母は笑いかける。
旧い血と契約
、秘すべき****を果たすため。
これは、ローランと枷鎖された子供の物語。
頼みと祈りと願いの底で、名もなき子供が人間となる物語。
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【重要なお知らせ】
今後の更新はありません。
データの紛失、バックアップしていた進行次第の紛失、一番大きいのが資料の紛失です。
誠に身勝手ではあるのですが、心が折れました。
本当に申し訳ございません。
今後同じプロットで書くとしても、新しい投稿にて一から構成することになると思います。
こちらは一応削除はしませんが、
もし、中身の設定、登場人物、固有の世界観などを援用したい方がおられましたら、出展元記載不要で、ご自由にお使いください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-31 22:00:00
108920文字
会話率:43%
同じ茶樹から作られるお茶が、紅茶にも緑茶にもなるように。紅茶同然の烏龍茶も、緑茶のように青く爽やかな烏龍茶もあるように。お茶というものは本当に多様で、それは、人の「性」や「生」の在りようにも、どこか似ていると感じます。
この作品は、そんな
「お茶」にまつわる物語を集めた短編集です。
実在するお茶を題材にしつつ、架空のお茶も登場します。各話の後書きには題材となったお茶・茶器等を記し、18禁要素を含む話はタイトルに※をつけております。最終話を除き全て一話完結です。
(※お知らせ※ 後書きのお茶・茶器の説明について、2019年6月7日時点での知識と比較すると不正確な・誤解を招く表現が散見されましたので、削除いたしました。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-19 20:00:00
33290文字
会話率:34%