小説家になろうでの時代物短篇「雲煙過眼となれ」の伊織と氷室の初めての夜です。
最終更新:2024-10-14 03:15:56
3317文字
会話率:38%
隣国からの侵略によって、領主を失い、落城寸前まで追い込まれた柿谷家。その領主の次男である孝重は、跡継ぎとなる双子の兄が落ち延びる時間を稼ぐため、長年の片想いの相手であり、兄の傅役でもある川渕兵吾とともに残兵をかきあつめて無謀な戦に打って出な
ければならなかった。けれど戦いのなかで意識を失い、逃亡先の荒れ寺で目を覚ました時には、既に城は落ち、柿谷の生き残りは兵吾と自分だけになっていて……。
なんちゃって戦国風。家臣×主君。執着強めのヘタレサイコ攻め×不憫な美人受け。怪談ぽい妖しいBL が書きたかったのでびっくりするほど誰も幸せになれない死にネタバッドエンドです。純愛のつもりで書いていますが、攻めが過去に受け以外と関係を持っていたことを示唆する描写あり。
時代が時代なので全般的に血生臭い。わりと軽率に死体が並ぶのでお気をつけください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 22:33:33
21560文字
会話率:24%
月夜の晩にだけ姿を見せる、美しい少女。
近所の人間も知らないという、まるで夢や幻のような少女に惹かれた旭は、つい話しかけてしまう。
その少女は幻や幽霊などではなく、生身の人間だった。
それから、月が見える夜は必ず少女に会いに行くようになった
旭は、いつしか少女と心を通わせる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-27 19:05:15
6457文字
会話率:40%
都より遠く山すら隔てた辺境の地。
家の嫡男として事故あり、深い木々に沈んだ「籤山」に蟄居となった元服前の少年。
旅の僧すら寄らぬ忘れられて久しい古き流刑場。
若くして人生の終に清閑を伴侶とした少年は、しかし当人の覚悟が叶うことなく
時代の波濤に押し流されていく。
望む望まざるにかかわらず、少年は表舞台へと引きずり出されていく。
子供が大人になるように。
何者でもないままに終わることは許されない。
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隔月に1回程度の投稿を目安としています。
移り気で筆が遅いため、のんびりのんびり更新していきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-15 22:00:00
142965文字
会話率:42%