強引なラテン男にロックオンされ、翼沙(22)は強制いちゃいちゃの日々に戸惑うことに。人生初の海外旅行で体験するのは「甘くて濃くて重い恋」の洗礼。
「人生も詰んだし旅にでも出るか」。貯金をはたいて翼沙(つばさ)がやって来たのは、中米の小国コ
ンセラド。待っていたのは憧れの従兄・優樹と、同僚・ヴィクター・モラレス、彼は冷たい眼差しと無骨な態度の考古学者。
発掘現場でのヴィクターの振る舞いはまるで戦場の指揮官。エスカレートする傲慢な彼のアプローチに、翼沙は思わず「あなた、ほんと無理です!」と言い放つ。その一言が触れたのは彼の逆鱗か、それとも琴線か。執着心を燃やしたヴィクターはじりじりと翼沙との距離を詰めてくる――「俺の国から帰れなくしてやる」と。男性にも危険にも不慣れな大和撫子にとって、この国での旅はいろんな意味で……治安が悪い。
*舞台はモデルにした国がありますが、架空のお話です。*少女漫画のようなじれじれ展開で、濃いめR(☆付き)が出てくるまで紆余曲折あります。薄めのやつは予告なく混じります。*長話になるので、気長にお付き合いくださると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-18 06:09:27
42886文字
会話率:48%