姉妹王女の派閥に、小賢しいだけの王女だと軽視され抑圧されていた第二王女イングリッドは、母国の役に立てるならと、好戦的な隣国の求めに応じて嫁ぐことにした。思いがけず婚姻相手の王太子に大切にされ、幸せを見出し始めるも、些細な行き違いに戸惑ううち
に、王太子の目の前で純潔を奪われてしまう。襲ったのは、王太子に奴隷のごとく扱われているユゥベルクという謎の青年で、輿入れの際にはイングリッドを迎えに来た使者でもあった。
軽んじられ諦めていた王女が、自分の本当の望みを知り、叶えるまでのお話。
*「賢き王女イングリッドは忘れない」(一時検索除外)を大幅に書き換えた作品になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 23:01:54
52782文字
会話率:21%