マルスリーヌ・ジュノーはイライラしていた。……最近の学院を包むような浮ついたピンク色の雰囲気に。「――卒業が近いから、なんだっていうのよ」彼女は学院の最終学年である4年生であり、あと3ヶ月で卒業というタイミングだった。「学院で婚約者を見つけ
る」という目標を掲げている生徒たちは最後のチャンスだとばかりに社交に励んでいるようだったが、マルスリーヌはその輪に入ることはなかった。彼女の姉と兄はその美しさで学院内の有名人となった人物だったが、マルスリーヌは上の2人と似ていなかった。そのことから自分が『ジュノー家のハズレ』だと噂されているのを聞いたことがあるのだった。「ここで、私を選ぶ人なんていないでしょ」恋愛を自分から遠ざけた彼女は、一人静かに勉強をできる場所を探して歩いていた――――恋愛を避けて一人でいたいと考えている令嬢 × 彼女を揶揄うように隣に居座る優美な令息――……ふんわり設定になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-12 17:00:00
26136文字
会話率:33%
西騎士団に所属するパールは、欠員が出た王城騎士団の女性騎士のヘルプを要請された。後輩のサアラが怪我をしたと聞いたことと、期限付きであることが分かっていたので王城警備の夜勤を引き受けることにした。東騎士団に所属する後輩のディアナと一緒に実地で
レクチャーを受け、仕事を終えた朝、王城勤務の職員用という食堂へ朝食を摂りに行く。その食堂にいたのは、1人の料理人だった。
「元騎士年上妻と魔法使い年下夫の結婚から始まる話」「B専というわけではないのですが」に関連した話です。1作目の登場人物が出てきます。前作を読んでいなくても問題なく楽しめると思います。
誤字脱字報告ありがとうございます。とても助かります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-04 17:42:49
12213文字
会話率:45%
兄の友達に食べられちゃう話。無理やりぎみ。
最終更新:2018-02-13 16:00:00
3586文字
会話率:51%