ある森に名前も持たない淫魔が住んでいました。
彼は生まれてこのかた、他人の生気を糧としたことがない落ちこぼれでした。
彼はどうやっても他者、動植物の生気を吸い取ることができません。
なので、体は痩せてちっぽけなまま。
動物も蝶々も淫魔ちゃ
んは生気を吸わないって(吸えないって)知っているので、近くに寄ってきます。
森の中で淫魔ちゃんは木の実を食べ、水を飲み、時には動物の母さんの乳までもらってすごします。
寝床は木のほら。
暖かくするためにふかふかした葉っぱをしきつめています。
淫魔ちゃんはこの穏やかな毎日がずっと続くものと思っていました。
一方その頃。
魔王は番紋の片割れをずっと探し求めていました。
彼の番である魔王妃は確かに誕生しているのに待っても待っても現れません。
焦れて、怒り、待ちきれなくなった魔王は自ら魔界を探すことにしたのでした。
話の中で大きな空白とか線引きがある場合は、その下部分に魔王から見た場面が描かれています。
ただ「可愛い可愛い」言ってるだけですが。
のんびり更新です。
n番煎じのよくあるネタです。ネタかぶりは間違いなく沢山あると思うの…。
自分が読みたいから書く!楽しめる方はご一緒に!って感じのスピリッツで、
何でも受け入れられるよ、ばっちこーい!な方用です…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-04 19:00:00
59871文字
会話率:15%
『魔王復活の兆しあり』
女神から神託を授かった人類は対魔王連合を結成して世界各地から勇者を集めた。そんな勇者候補のひとりである少女・イリーナは勇者養成所の同期に誘われて手柄欲しさに淫魔族討伐部隊に参加してしまう。
人類を裏切り逃げ出した
という淫魔族を追いかけて森の中を移動していた討伐部隊。しかし淫魔族の罠によって部隊は早々に無力化されてイリーナ自身も淫魔族に捕まってしまう。そこで淫魔族のアリアードナと出会い、彼女に気に入られて淫紋と呼ばれる卑猥な紋章を下腹部に刻まれてしまった。
ふたなり淫魔によって毎夜の如く吸精されるイリーナ。孤独な復讐に全てを捧げていた少女は少しずつ快楽を受け入れるようになり、忘れかけていた人恋しい気持ちを思い出し、盲目的に復讐ばかり考えていた己の生き方について本当に正しいのかを悩み始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-15 00:00:00
177671文字
会話率:29%