第二王子ウィステリアの学友であり、騎士でもあるアスターは今日もその主人の後ろに控えていた。ウィステリアの傍に、可憐な令嬢がいたとしてもその役目は変わらない。その役目は一生変わらないのだと、思っていたのだ。
自分の気持ちにさえ気付かぬ寡黙な騎
士は、何を思い、ウィステリアの傍に立つのか。過去に誓った己の忠誠を胸に秘め、物語は動き出す。****9/10ウィステリア視点での番外編追加しました。糖度高めにつきご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-10 12:00:00
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会話率:41%