日ノ本にはかつて、人と獣の性質を併せ持つ獣人の国があった。獣人達は月華の現し身を自称し、神通力に秀でた赤輝血の神子に服していた。
月華の国は幾度となく土人の侵攻を受けたが、赤輝血の神子の権能によって侵略者は悉く灰塵に帰す。
月華の国は猫鬼
の跳梁跋扈する化生の国とされ、人々に恐れられていた。
赤輝血の神子が神意に背き、月華の国が滅亡する迄は。
織田上総介信長の落胤である赤丸は、月華宮家の末裔だ。信長の子女には数えられず、出自は秘匿され、羽柴秀吉の居城の奥に隠され育つ。
信長に囚われ、慰み者にされた生母の安否を見舞いながら、赤丸は生母の半生を回顧する。
亡国の姫宮は、如何にして、乱世の梟雄と悪名が高い松永久秀となったのか。
ーー神子を堕落させ、祖国を破滅させた。数多の怨念を一身に引き受け、心身を破壊された。それでも、繋ぎ合った手を離したくなかった折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-29 13:27:09
24914文字
会話率:20%
BL戦国絵巻、森蘭丸外伝─果心居士の更に異聞です
森蘭丸外伝に登場する、一部読者様の間で人気を博した美形忍びの月読に焦点を当ててます。はい!やっぱりエロいです。
月読と順慶との出会い。
何故、彼は順慶を愛するようになったのか。
謎めいた美青
年、月読の過去とは?
現在から過去へ。そして二人の結末は?
本編、外伝を読んでからをお勧めしますが、但しどっちも長い。
異聞だけ読んでも理解して頂けるように頑張ります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-08 22:18:59
202148文字
会話率:21%