「超危険人物、山餅魔鎖鬼(ヤマモチマサキ)と間違えた。」
俺の名前は山本一徹(ヤマモトイッテツ)
中堅商社で働く中年一歩手前のリーマンだ。
主任昇格の辞令を受け帰国した矢先、様々な世界を神に変わって管理、調整する調整者から指名
手配犯と間違えられ異世界へ飛ばされちまった。
魔族、獣人族、エルフ族、おおよそ人ならざる存在が跋扈し、自らの種こそ至高と謳ってはばからない。それが異世界の共通認識。
俺は、救えなかった。異世界に慣れぬ俺を守り、俺が愛してしまった女性を。
だから決めた。彼女が自ら死を選んだきっかけとなった二種族の血を引いた彼女の赤子を、異世界では禁忌とされる忌子を俺が父親として導き、守り通す事を。
その為なら俺は何だってする。なんだろうが奪ってみせる。
夢、金、愛。誰かにとってなにより大切なセカイ、俺はそれを取り上げる。
これは別言語、異文化に溶け込み、人種問題など軋轢に葛藤しながら人の恐ろしさ、優しさを学び、忌子の父親として世界から蔑視される俺が自分の居場所を作り出していくお話だ。
何が大切で、譲れないのか……銀の髪飾りが仲間との出会いを引き寄せる。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-28 17:11:04
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