長く魔物と人間が争っていた時代が終わり、現在は魔物を追い出した人間たちが大地を治めている、とある世界。多大な犠牲を払って魔物に勝利することは出来たが、その結果多くの自然が失われてしまった。しかも、魔物が居なくなっても人間同士の争いは終わらず
、度重なる争いから、現在では一部の特別階級を除くたくさんの人々が貧困に喘いでいる。とある小さな貧しい集落の長と、その息子ヴァンは、集落の女子供のために恩恵を受けるべく自らのすべてを差し出していたが、ヴァンは今の現状にうんざりしていた。すべてを捨てて逃げるか、それが叶わらないなら死んでも良い。そう自暴自棄にすらなっていたヴァンだが、ある日一匹の魔物に出会い――。
※1.人外アンソロジーに掲載していた作品を加筆修正しています。話の大筋やエンディングは変わっていません。一人称です。
※2.受が望まぬ性行為を強制されていた過去がありますが、実際の性描写は攻めだけですので、モブレはありません。(ビッチ受ではありません)
※3.攻受以外は中々糞な感じがしますが、攻は百パーセント溺愛です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-12 20:09:22
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会話率:29%