愛情飢餓と、深まる信頼の狭間で、性愛の温もりに身をやつす恋人たちを愚かだと思いますか。
──人生は時として何故か、不平等な試練を投げかけてくる。
ひとつの命と引き換えに与えられた未来をどう生きるか。罪悪感を乗り越え、再び幸せを感じて生きる
ことは、決して事実を忘れることではないと、頭では理解していても、心が拒絶して、壊れてゆく私。
幸福な未来を生きることは、芽生えてすぐ摘まれた儚い命に報いること、傷ついた辛い過去に本当の意味を与えること。
私たちは、あの日の悲しみを生涯忘れない。
命の重さと、幸せとは何かを問うシリアスなテーマを踏まえつつ、全編R18の性愛を軸に描いた物語。
作者がエレファントカシマシの『悲しみの果て』という曲を聴いていた時に、ふと着想した物語です。
※「残酷な描写あり」としたのは、途中(第2部分以降)で人工妊娠中絶に関する描写がある為です。
他にも途中、不快感を与える可能性のある描写を含みます。閲覧の際には、ご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-02 22:00:00
39445文字
会話率:33%