グラスバード帝国の皇妃としてかつては栄華を誇ったはずの『グレイシー・エリサ・ブラックウェル』は25歳になった今、最愛の息子レオンに死なれ、絶望の淵にいた。
もうどうなってもいい。
この短剣で胸を突き刺せば息子の元へ行ける。
そして短剣は
胸を貫いた。
はずなのに…
かつて愛した男が目の前にいた。
「何をたくらんでいる?」
「どんな手を使った?」
大好きだった男は相変わらずグレイシーのことが大嫌いらしい。
でももういいわ。わたしはレオンさえいればいいの。
開き直ったグレイシーはかつて横暴だった自分を繰り返さぬべく手探りながら必死で生き残るすべを探し始める。
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R18部分にはタイトルに★つけます。
ちょっとエッチな場合は⭐︎で。
最初の方は淡々と進みますがちょっとずつ出てきます。
誤字脱字報告ありがとうございます。
こちらで吟味の上修正させていただいてます。
感想たくさんいただきありがとうございます。
励みになります。
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2024.07.05 完結しました。
たくさんの方に読んでいただき、感想もたくさんありがとうございました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-05 20:47:15
111406文字
会話率:39%
貞淑そのものの妻がたった一度だけ他人棒を許した話
最終更新:2023-03-05 09:52:06
8033文字
会話率:41%
梨佳子は二歳になった息子の成長を、幸せとともに噛みしめていた。息子がいて夫がいる。梨佳子にはそれだけで充分だった。
だがある晩のこと、息子が発したひと声をきっかけに、梨佳子の人生は狂わされていく。
蘇る記憶。愛息の陰に重なる男の姿。
よもやの帰還者によって、梨佳子は偽りと真実の狭間で翻弄されていく。
一方、出版社に勤める夫の篤斗は、自らが手掛けるタウン誌の締め切りを前に、充実した日々を送っていた。
仕事と家庭を天秤にかけながら、一家の大黒柱としての責務を全うしていく。自らの築き上げた世界に、微塵の綻びも疑うことはなかった。
それがある日、篤斗は梨佳子の知られざる一面を垣間見たことにより、妻に深い疑念を抱くようになる。
躾と虐待に煩悶する夫。
嘘と虚構にまみれる妻。
歯車はいつ、狂い始めたのか?
全ては息子の為に――。
梨佳子と篤斗は、それぞれの想いを胸に、動き出す。
よろしいですか?
この物語は、決して他人事では済まされない。
今、これを読み始める貴方にも、充分に起こり得る可能性を秘めた話なのだから……。
否定すら許されない現実がほら、口を開けている。
リアルホラーワールド。
その不可視化な存在の入り口に、貴方はいま、立っているのです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-21 15:57:27
338552文字
会話率:19%