成人式の日、女子大生の宮崎友理は中学時代の友人たちと市民ホールに来ていた。
色とりどりの晴れ着と朝早くからセットした髪、メイクで飾った新成人が溢れる会場には不思議なことに男子が一人もいなかった。
怪訝に思うのもつかの間、入場口前に現れた中年
男が拡声器で言う。
「これより入場を開始しますが、入場口では皆さん下着チェックを受けてください」
そのことに誰も疑問に思わない。
そう、この場にいる新成人の全員が、すでに催眠術にかかっていたのだから。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-08 23:33:31
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会話率:40%
雑誌の取材中に震災があり、視点人物の岸田紀子はより被害が大きかった地区に住んでいた同人誌の師匠が行方不明になっていることをネットで知る。取材先から死体が回収され、並べられた市民ホールに向かい、死体見分を始める。が、師匠の死体は見つからない
。その過程で紀子は静かに狂い始めるが、同時に師匠の実子、藤森信一と出会う。その後、紀子は信一と一緒に死体を探し始める。が、師匠の――信一にあっては父の――死体は見つからない。やがて……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-24 10:00:00
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