成人式の日、女子大生の宮崎友理は中学時代の友人たちと市民ホールに来ていた。
色とりどりの晴れ着と朝早くからセットした髪、メイクで飾った新成人が溢れる会場には不思議なことに男子が一人もいなかった。
怪訝に思うのもつかの間、入場口前に現れた中年
男が拡声器で言う。
「これより入場を開始しますが、入場口では皆さん下着チェックを受けてください」
そのことに誰も疑問に思わない。
そう、この場にいる新成人の全員が、すでに催眠術にかかっていたのだから。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-08 23:33:31
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