我慢して、御行儀良く、息を殺して生きてきたのに。
それでも貴方だけは、忘れられなかった。
山藤陽菜、二十三歳。契約社員として医療事務をしている。父親似の容姿や田舎独特の確執で、母親から虐待された過去がある。顔と膝に消せない傷や消せ
ない暴力の跡でいつも下を向いて、ひっそりと生きていた。
そんなある日、救急外来に良く出没する" 笑わない医者 "である循環器内科医の最賀と時間を共にするうちに、段々距離が近付く。
だが、院内の噂で最賀には婚約者がいると知った矢先に、因縁の母親から見合い話を持ちかけられ……。
二人は逃げるように、短い逃避行に身を投じる。
幸せだった。けれども、キャリアのある彼を縛り付け、何も持たない陽菜には相応しくない、だから……。
逃避行の終末から、五年。
状況は好転する兆しは無い。家族との確執は広がるものの、漸く心を許せる友人も出来た。でも、そこにあの人はまだいない。
何があっても、愛している。
ただ、側に居られるだけで良かったのに。
長い月日を経て再会を果たした二人は不器用に、また恋を始める。
愛を知らない二人の行く末は──。
歳の差すれ違いラブストーリー。
笑わぬ循環器内科Dr. × 陰のある幸薄医療事務
※性的描写、虐待・暴力描写、毒親、差別描写含まれております。
※10000%ハッピーエンド。不遇スタート、愛されストーリーになるので途中経過色々ありますが、悪は必ず消えます。ざまあ描写勿論、あります。
※途中から登場するナースとドクターの恋愛ストーリーも追々掲載予定。準備中。
R.5.10.26完結。此処までお付き合いして頂きありがとうございました!
R6.01.07 修正行間追加の為連載に切替ありますが完結済みです。
R4.12.2
性的描写あるシーンはタイトル横に※追加致します。
※この物語は完全なるフィクションです※
犯罪行為や暴力等推奨するものでは御座いません。
田舎独特の描写御座いますが、創作物であり犯罪や偏見、侮辱行為の助長を促すものでは無いです。
パートナーシップ制度等を取り入れている地名使用しておりますが、その他は基本的には地名はフィクションです。
R4.11/17
R5.11/12誤字報告して下さったユーザー様、本当にありがとうございます!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-26 20:00:00
527289文字
会話率:40%
たまたま入ったカフェで飲んだ一杯の珈琲。それは複雑だったあの頃を思い出させるもので、それを淹れるのは大きな優しい手を持つ人だった。
珈琲に癒され、カフェのオーナーに惹かれていく俺の、幸せを求めるお話。
気まぐれに閑話を足してます。
20
19.11月 『 二章 』的な話を始めました。
暗くて、重くて、胸糞悪くなる方もいると思います。
それに伴いキーワードも追加しています。
確認して頂いてダメそうならスルーしてもらうのが良いかと思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-20 01:56:34
74499文字
会話率:21%
「お見合いとかどう?」
幼馴染で親友から紹介された男性は、何処かで私に一目惚れしたとか。歳上で眩しい笑顔のその人は出会って直ぐにプロポーズしたり、隙あらばあちこちにキスを仕掛けてくるロールキャベツ男子だったーー。
目標は平凡で普通な日々を送
る事で。
波風どころか嵐に遭遇しそうなハイスペック男はお断りな小雪は逃げ切る事が出来るのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-07 08:23:16
63116文字
会話率:29%
父から虐待を受けて育った本城陽は病弱な弟を庇護することで日々の暴力に耐えていた。しかし大事に護ってきた弟 清次が父に殺されるのを目の当たりにし、父とその場に借金の取り立てに来ていたヤクザを殺害してしまう。
ヤクザの報復を恐れ地元福島から東京
へ出奔した陽は、別居していた兄へ報復の矛先が向くことを恐れ、東京に逃げながらも福島のやくざの動向を探るため関東にシマを持つ秋田組へと近づく。
一方、名家に生まれながらも、家族との確執を断ち切るため、秋田組のフロント企業に就職した秋穂は、その手腕を買われ若いながらも本部長に就き、稼ぎ頭となっていた。
出世するとともに、秋田組とのつながりが深くなり、事務所に出入りする陽の存在を知る。十近くも年が離れているにも関わらず、どこか妖艶な雰囲気を感じさせる陽が気になっていたところ、仕事を一緒にするようになった。
つかず離れず仕事仲間としてやっていた秋穂と陽だが、ある日、秋田組をめぐる事件をきっかけに同居することとなる。そして――…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-19 08:00:00
7955文字
会話率:20%
小学校六年生、十二歳のクリスマス。父親の運転するバイクで大きな事故を起こした主人公の千鶴は十年間に及ぶ昏睡状態から目覚める。記憶を辿り、その日に一人の少年から告白を受けていたことを思い出す。その少年の所在は不明、恐らく生きているだろうと彼女
は思い、その少年を探すことで少しでも自分の記憶の手掛かりになるのではないかと考えた。曖昧な記憶を少しずつ紡ぎ合わせていき、家族との確執を乗り越えて少年と再び出会うことができるのだろうか。彼女の人生は、まだ始まったばかりだ。【遅筆なので筆休め程度に読んで頂けると筆者は喜びます】 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-01 16:35:39
8333文字
会話率:24%