深い森の中にある隠し里で生きるフィンは、幼い頃から定められた婚約者との結婚を明後日に控えていた。一方、森の外の世界では、狼王と呼ばれる王が治めるアッガスが次々と領土を拡大している。そのアッガス王イグニスが遠征からの帰路で、フィンの住む隠れ里
を発見してしまう。里を襲うアッガス軍の手から逃がれようとするフィンだったが、狼王によって捕まり組み敷かれてしまう。どうしてこんなことに──隙をついて逃れたフィンは、手にしたナイフを己の首にあて自害を図る。命を落とすことはなかったものの、傷を負ったフィンだけがアッガスに連れ去られ、目を覚ました彼女に告げられたのは、王との婚姻だった。
里の決めごとに従い平凡に生きるはずだった娘と、番を持つことを嫌悪していた狼王との、じれじれ恋愛物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-16 14:31:14
184017文字
会話率:41%
記憶をなくしたアンバーが目覚めたのは、魔王コルノ・ホーヴァンの城。なぜかコルノは人間のアンバーに優しく、親切にしてくれる上、婚約者になってほしいと言われるが、徐々に記憶を取り戻した彼女は、自分が勇者エラルド・マクベスの婚約者であったことを思
い出す。
彼女が本当に信じるべきなのは、本当に愛するべきなのは一体誰だったのか?
全ての真実を思い出した時、アンバーは幸せになることができるのか?
対照的な役割を持つ二人に愛される、恋愛劇。
時々無理矢理だったり、痛そうな描写を含みます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-14 15:05:53
2139文字
会話率:31%