令嬢リゼットは代々魔術医の家系に生まれたものの、魔力を殆ど持っていなかったが為に忌み子とされ、家族から冷遇されていた。修道院送りになる話も持ち上がったが、体裁を気にした彼女の両親はそれを許さなかった。
そんな折、王立陸軍参謀部に所属する若き
参謀ルーデルが結婚相手を探しているという噂が流れてくる。強面かつ喜怒哀楽の薄い彼は女性に怖がられるが故、なかなか結婚相手が見つからないのだという。
ルーデルは「無口で口が堅い女であること」のみを結婚相手の条件としており、リゼットは半ば家から追い出される形で彼に嫁ぐこととなる。そして彼と交流を重ねたことにより、リゼットは彼への思いを募らせていった。
結婚後数ヶ月経ったある日、ルーデルはリゼットに大事な話があるから部屋で待っているようにと命じる。彼女はまだ妊娠の兆候が見られないため離婚話をされると身構えるが、彼が持ってきたのは離婚届ではなく大きな薔薇の花束であった。
リゼットが彼を深く愛しているように、彼もまたリゼットを深く愛していたのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-22 22:51:26
10519文字
会話率:40%
ベルトラードは結婚して11年になるフェルナンドとの夫婦生活に物足りなさを感じていた。
真面目でお行儀の良いセックス。本当はめちゃくちゃに愛されてみたいが、それは到底無理な話だと諦めている。
なぜなら2人は政略結婚だから。フェルナンドには他に
真に愛する女性がいるからだ。
政略結婚なんて誰も幸せにしない。だからこそ子どもたちには本当に愛し合う相手と結婚してほしい。
その思いから恋愛初心者のベルトラードが子どもたちに恋愛結婚指南を施すうちに、夫婦関係にも変化が起きていく物語。
・性的描写があるお話しには★印をつけています。
・15話くらいで完結する予定です。
→申し訳ありません。少し伸びます。
・誤字脱字報告、歓迎いたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-13 23:00:00
78698文字
会話率:41%