平日毎日、きまったベンチで本を読んでいる人がいる。半年もの間、本当に毎日だ。
オレは読書の相棒であるコーヒーを売るだけで対した会話もしないただの売店店員。
でも、毎日顔をみせてくれる彼の小さな変化を見つけることが、密かな楽しみで、癒やしにな
っていた。
変わらない日常の中で少しずつ「特別」になっていくふたりの、恋がはじまりそうな小さな物語。
※個人サイトに掲載している作品を改題し、加筆・修正しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-09 15:48:48
5082文字
会話率:11%