1928(昭和3)年。北京で情報収集任務につく柚木実充(さねみつ)陸軍大尉の前に、因縁の同期・南泉が突然『上官』として赴任してくる。
そのころ実充は本国の方針に反する、とある危険な裏工作に手を染めていた。
参謀本部一のクールな英才・南泉が送
り込まれてきたのはなぜか?
南泉は3年ぶりの再会早々、銃口を突きつけ不敵に笑う。
「隠しても無駄だ。例の件で本国に送還されたくなければ黙って寝台へ行け、ミツ――」
この男は容姿端麗の秀才ながら、幼年校時代からたびたび『念友関係』を強要してきたドS鬼畜だった!…そしてその行動、やっぱり裏工作の証拠を上げに来ているとしか思えなくて?!
「国益を思えばこそ」独断専行の実充と、それを逆手に取る南泉。腹を探り、意地と論理をぶつけ合うハードな諜報戦! 満州で起きた某・重大事件を背景に、陸軍駐在武官たちの知られざる暗躍を描いた軍人率100%BL。
(本編は硬派ですが番外編は脱力系です)
――――以下、注意書きなど―――
※史実を題材にしていますが登場人物はあくまでもフィクションです。創作歴史トンデモ妄想物です。
大正昭和の青年将校とか軍服に萌えがあれば是非♪ 予備知識なしで楽しめます。
とっつきにくい場合は途中の「陸軍幼年学校編」(10代、出会い)から読む手もアリです。
※エブリスタにも転載しています。
※「天下分け目のBL合戦」新書館ディアプラス特別賞受賞折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-10 14:23:11
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会話率:37%