久しぶりに再会した大学時代の親友・圭介。その妻・美月は、かつて俺が密かに想いを寄せていた女性だった。
酔い潰れた彼女を介抱するはずの夜、俺たちは――触れてはいけない一線を越えてしまった。
「また、来てね」
罪の味を覚えた唇は、そう囁いた。
夫のいない隙を縫って重ねられていく逢瀬、濡れた肌の熱、壊れていく友情、そして日常。
愛ではない、けれど快楽だけとも言い切れない。
これは、理性よりも欲望に堕ちた男女がたどる、逃れられない背徳の物語――。
「たった一夜の過ち」では、もう戻れない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 07:14:38
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会話率:23%