主人公である、島根県出雲市に住む16歳の青年、北島出雲の家に代々伝わる宝刀、『桜花狂乱・千本桜』が何者かに狙われてしまう。ある日、両親と共に松恵温泉へ家族旅行することになる。しかし、とあるトンネルに差し掛かった時、トンネルの瓦礫によって車が
事故を起こしてしまうことになる。果たして、その先に待つ出雲の行方はどうなるのであろうか?!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-17 20:55:28
23679文字
会話率:53%
お互い壊し合いながら生きていく作業療法士と患者の男の娘の恋愛を描いた短編。
「ここは苦しいな。何が原田甲斐や。何が千本桜や。人間が作ったもので人間が喜んどる。壊すのも人間なのにやあ……」
学生時代、ゲイ風俗で働いていた三船拓馬は夏の夜に
妻を寝とってほしい夫の目の前で童貞を捨てた。
その相手は拓馬にとっての憧れの女性であり、局アナであり、異国情緒あふれる美女だった。彼女はピロートークでサッカーのユースクラブにいる『自慢の息子』の存在を打ち明けるが、数年後、作業療法士として働く拓馬の初めて担当する年下の患者はその美女によく似た着物姿の少年だった……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-03 23:22:40
7682文字
会話率:51%
前作『暁闇の月』の拾遺譚。
首都より遠く離れた都、その大通りに面した宿屋にその男はいた。
名を博雅。
その博雅を訪ねてきたのは王となった維将であった。
維将は告げる。
「私と一緒に来てくれませんか?」
と。
千本桜が咲き乱れ、桃源郷のよ
うだといわれる異世界。
そこはこの世界にとって必要な世界なのか、それとも―――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-01 00:29:29
2418文字
会話率:45%