公爵令息エリクは、優しくて寛大で完璧なクロエの婚約者だ。ただ、クロエのタイプは「ヤンデレ」なのだ!
だからって、なんの問題もなかった。クロエはその逞しい妄想力を発揮してエリクを頭の中で理想のヤンデレ婚約者に捏造し、日々妄想を楽しんでいたのだ
から。
しかしそんな幸せな妄想生活は、突然の終わりを迎える。エリクに、婚約解消を告げられてしまったからである。
そのときになって初めて自分がエリクを本当に好きだったことに気づいたクロエは、この婚約解消を阻止するため、ある大胆な計画を立てるが──?
※注) 最終的に「ああ、やっぱりね……」ってなるやつです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-18 18:00:00
18970文字
会話率:40%
両親に囲まれて普通の生活をしていた少女。
そんな幸せな日々は、電車の脱線爆破と言う前代未聞の事件で幕を下ろした。両親の死に様にも会えず、ただ両親の無事を信じて待っている少女。
端から見れば、手を焼かせる事の無い、教科書通りの良い子である。
そんな少女は自分を守る為に唯一出来る事は、『良い子』にしていることだった。
誰にも心を開く事の出来ない彼女を学校側は施設に入れようと画策する。
施設職員は、手のかからない少女ー渚に、疑問を持ち始める。
そんな天涯孤独の身となった渚の元に、真新しい靴と学用品、そして手紙が入った靴箱が毎年クリスマスと渚の誕生日に送られて来るようになった。
偽りの笑顔と優等生と言う仮面で、孤独の日々を乗り越えて来た渚は、いつかこの靴箱をプレゼントしてくれた人に感謝の気持ちを伝えたいと思うが、相手の顔も年齢も性別さえも分からない。
そんな時に毎年クリスマスに送られて来るプレゼントには、手紙が添えられていた。16歳になった渚はそれを楽しみにしていたが……
他のサイトででも公開してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-04 12:00:00
268207文字
会話率:34%