父親の不倫が原因で、まだ幼かった主人公の島崎沙希(しまざきさき)は母親に連れられて四国から東京池袋に移り住んだ。
東京に出てから母は苦労をしていたが、母親の愛情に包まれて沙希は幸せな学校生活を続けていた。
だが、沙希が高校三年生に
なったとき母は再婚したものの、継父は母が不在中度々沙希にエッチな行為を繰り返すのでそれに耐えきれず沙希は家を出た。高校生の女の子が東京で一人暮らしをするのは大変だ。
就職難の最中ようやく就職できた下町の町工場は就職後二年足らずで倒産、独りぼっちの沙希は路頭に迷いどん底生活を強いられる。
物語はここから始まりどん底の中でも沙希は健気に生きて行くがそれは普通ではなかった。
生きていれば色々な人と出会う。沙希も色々な人と出会う内にやがて結婚し子育てが始まる。親になれば否応なしに親は子供の人生に関わる。沙希も他の親たちと同様に子供と共に生きて行くが……、この小説は主人公沙希の生き抜く姿である。
本書はフィクションであり、登場人物、団体その他特に断りのないものは全て架空で実在するものと関係はない。なおこの小説は子供たちの読み物としては相応しくない部分が含まれているため、R18の取り扱いとさせて頂いた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-23 12:10:52
697171文字
会話率:53%
地方の小さなスーパーマーケットの社長の娘紀代は父が再婚してから人生の風向きが大きく変わる。
継母にいびられている紀代を父が引き合わせた女性が救おうとするのだがそう簡単には行かなかった。
やがて少女から大人の女性に成長した紀代に男との出会
いと別れが訪れる。物語は紀代の心の中にすきま風が吹いている時代の場面から始まる。
男女いずれも再婚と言う条件で再婚するカップルは年間二十万組に迫る世の中で、再婚による子供たちの歪みは少なくないと思われる。そんな境遇の中で紀代は頑張って自分が選んだ道を歩き始めるのだが……。
本書はフィクションであり、登場人物、団体その他特に断りのないものは全て架空で実在するものと関係はない。なおこの小説は子供たちの読み物としては相応しくない部分が含まれているため、R18の取り扱いとさせて頂いた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-29 10:34:46
481689文字
会話率:51%
目黒にある和菓子屋の一人娘林晴子は花が大好きで大学を卒業後家業を継がずに白金にある花屋に就職したが、そこで堀口伸と言う青年に出会い恋に墜ちる。
堀口は丸の内の商社に勤めていたが、ふとしたきっかけで得体の知れない組織に引き込まれて仕事を手
伝う内に不慮の事故に遭い若くして他界してしまう。
この物語は晴子が今は亡き恋人の墓参りをする所から始まる。
晴子の恋人だった堀口の職場の同僚橋口理恵は密かに堀口に好意を寄せていたが、堀口が関わった組織に興味を持ち嗅ぎ回る。だが橋口理恵が晴子に近付いた事が組織の者に知られ、理恵と関わりを持ちたくない晴子は誤解されて、それを良としない組織に目を付けられ組織員剣持弥一に拉致・誘拐され、軽井沢の別荘で辱めを受け余計な事に首を突っ込むなと脅される。晴子は亡き恋人の弟に助けを求め救出されるが、やがて晴子を拉致した剣持の子供を懐妊してしまう。晴子は悩んだ末、お腹の子供は死んだ恋人の子だと親にウソをついてシングルマザーとして生きる決意をする。
剣持弥一は今は亡き父親と親交があった山田と言う男の世話になり山田が率いる組織の一員として活動しているが、根は真面目な青年で、レイプした晴子を陰で見守る。
この物語は晴子の周囲で次々と起こる事件を展開しつつその中で晴子が健気に生きて行く姿が綴られている。
なお、目黒の林菓房や投資顧問の山田は筆者の小説[沙希]にも登場する。
本書はフィクションであり、登場人物、団体その他特に断りのないものは全て架空で実在するものと関係はない。なおこの小説は子供たちの読み物としては相応しくない部分が含まれているため、R18の取り扱いとさせて頂いた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-13 11:06:12
360553文字
会話率:47%