「私を、あなたの国へ連れて行って――」
会ったこともない父親に呼び出されて田舎から出て来たジュヌヴィエーヴ。
騙されたことを知った彼女は怒って故郷に帰ろうとするのだが、狡猾な父と横暴な兄によって行く手を阻まれ続ける。
父達との攻防に鬱憤
が溜まり過ぎてきた頃、異国からやって来た外交官ギャレットと出会い、彼女は恋に落ちる。
それがまた、苦難の始まりであるとも知らずに…
十六歳になったばかりの少女が恋をしたのは、厭世的に生きる四十七歳の異邦人だった。
拙作『侯爵様と家庭教師(n6720he)』の主人公リュネットの祖母・ジュヌヴィエーヴの少女時代のお話になります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-12 23:02:09
57564文字
会話率:34%
19世紀英国。淫魔の女王サビーネは、人間たちの舞踏会にこっそり潜り込んでいた。そこで偶然伯爵と出会ったことで、運命が大きく変わっていく。英国摂政時代、魔物蠢く黄昏のロンドン。淫魔と人間の禁じられた恋を描くヒストリカル・ファンタジー。
『淫
魔王の誤算』で活躍したサビーネが主人公のスピンオフ。単独で読んでも問題なしです。
関連作『人狼王の憂鬱』『人狼姫と魔法の指輪』『人狼公爵の求愛』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-01 23:16:58
11141文字
会話率:24%