中小企業で今日も元気に休日出勤していた広瀬茜は、どこからかまぎれこんだネコを、上司命令にて追い出そうとしていた。
外へと続く非常口を開けたはいいが、そこに広がっていたのは外ではなく空。
誰かに突き落とされ、彼女は真っ逆さまに落ちながら
誰かの声を聞く。
「ああ……やっと見つけた。
ボクはキミを──ずっとずっと探していたんだ」
落ちた先はひたすらに美しい海と閉ざされた島だった。
ところどころ理解できない言葉。
どこか懐かしい匂い。
個性的な神さまと精霊。
文明のぶの字もないような大自然の中で、茜は自分とこの島が何らかの関わりがあることを知る。
現地の神々らに愛されながらも、なんとかそれに抗い自分だけを愛してくれる誰かを求める──そんなお話。
それぞれの思惑が複雑に交錯し、絡み合う、ポリネシア神話を題材にした、ちょっとエッチな南洋海洋恋愛ファンタジー!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-28 00:00:00
276336文字
会話率:35%