フランスでモテるおじさんの代表みたいなゲンズブールみたいな男と、むかしつるんでいた。本当のところは、肥育されていた。
20年ぶりにあったそのオッサンは相変わらずで、わたしも似たような都の雑用を生業にした身のままだから、いつでもあの頃に戻
れる匂いがプンプンしている。
それが、オッサンは、凄い美人な娘の存在をしらせ、「パパ活」をねじ込んでくる。
「いまだに、好きや嫌いの関係の中だけに籠ってる」と愚痴る。
親が娘のパパ活を頼むのもどうかしてるけど、それをむかし尻の繋がりのあった男に頼むのはもっとどうにかしている。
「・・・・だから、終わってないんだよ」
まともを返そうとするわたしに、オッサンは古い借りを返すようにそう言った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-19 05:20:03
8120文字
会話率:8%
――なんで神様は逝かしてくれないのかなぁ?
昔素行不良な日々を送っていた人間の少年・“ミコト・クリーナー”は更正施設に入って約3年経ってからの出所後、かつて親友・“琉璃(ゆり)”を傷つけてしまったことと、幼馴染・“デヴィット・パーカー”を
死なせた原因を作ってしまった事に自責を募らせ死ぬに死ねない日々をただ過ごしていた。
琉璃のことでかつての不良仲間に脅され、死ぬに死ねない自分に嫌気がさしていたそんな自分に声をかけたのは、琉璃を傷つけた事件当日に一緒に居合わせたホオジロザメの人魚の青年・“ホルガー”だった……。ホルガーは3年前とは違って改心していたミコトに興味を持ち始めて……? 人魚シリーズ・第三弾になるミコト編スタート。
※1 … 濡れ場があるシーンなどはタイトルの横に*が付きます。
※2 … この作品はリハビリもかねてほそぼそと投稿していく予定なので少し投稿が遅れる場合があります、ご了承ください。
※3 … この話は第1弾にして前々作の『シロワニの花嫁』に繋がる前作『盲目少年に恋しイタチザメ』と繋がりのあるお話でもあります、前作の話要素が入っていますので琉璃とミコトの関係に関してはそちらも見ていただければ分かると思いますので読んでくだされば幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-07 00:47:04
148168文字
会話率:46%
海と海の生き物に愛される少年シェイダは、陸地の人間すべてから逃れるように一日中、海に潜っていた。「陸に上がるな。海にいろ。俺がずっと守ってやるから」そんな言葉をかけてくる親友のホオジロザメ。体を這っていたずらしてくるウミヘビ。そんなある日、
自宅には嫌われ者の教師が待ち構えていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-12 23:23:42
14944文字
会話率:19%