フランスでモテるおじさんの代表みたいなゲンズブールみたいな男と、むかしつるんでいた。本当のところは、肥育されていた。
20年ぶりにあったそのオッサンは相変わらずで、わたしも似たような都の雑用を生業にした身のままだから、いつでもあの頃に戻
れる匂いがプンプンしている。
それが、オッサンは、凄い美人な娘の存在をしらせ、「パパ活」をねじ込んでくる。
「いまだに、好きや嫌いの関係の中だけに籠ってる」と愚痴る。
親が娘のパパ活を頼むのもどうかしてるけど、それをむかし尻の繋がりのあった男に頼むのはもっとどうにかしている。
「・・・・だから、終わってないんだよ」
まともを返そうとするわたしに、オッサンは古い借りを返すようにそう言った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-19 05:20:03
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