――いつだって夢を抱いていたのさ。
夢を素敵と笑うのか、夢を愚かだと笑うのか、どちらかで生き様は変わる。
自然美を描く兄である幸慈、骸骨を描く弟の紅。
二人のないものねだりの憧れから、たった一つの捻くれた不思議な世界を生み出す。
その名
は――蘭。
――仲良く暮らしていた幸慈と紅は、冴から絵という芸術を教わり、
二人で絵を描いていく。
しかし、幸慈は限られた時間が迫っていた。
これは、兄が死んでから始まる弟の物語。
兄が死んでから、葛藤していく芸術家の物語。
「ずっとずっと、兄さんが――羨ましかった」
※残酷描写が中盤からあるので、移動させました。お手柔らかに。
※あらすじがとっても難しいですね、後々あらすじだけ変えるかもしれません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-19 00:06:49
3863文字
会話率:29%