江戸時代中期から続く伝統的流儀・神樂人式。
その実態は正眼の相手を徹底的に殺める殺人術である。
神樂人式三十三代目・神樂創祐は普段通り掃き掃除をし、門を開けようとしていた。
閂を外し、開けたその瞬間だった。
開けたその先、本来なら
見えるハズの街は無く、先見えた夜明けの日差しも無く、広がっていたのは炎に包まれる都だった。
剣客、未知の世界を往く。
命ある限り、その刃を鳴らすのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-22 01:18:39
7895文字
会話率:24%
「殺らなきゃ進めないのなら、殺ってやるさ」
死んだらどうなるのか。
それを知りたくて知りたくて堪らなかった彼・不破孝太郎《ふわこうたろう》は、どういうわけか普段通りに目を覚ましたら真っ白い空間に佇んでいた。
呆然と煙草を銜えていたとこ
ろ、正眼に紅い着物を纏った女が現れる。
――死んだらどうなるかを知りたいのなら、死んでみたらどうだ。
その提案に唆されるように、孝太郎は女から投げられたひと振りの鍔のない刀で自らの心臓を刺してしまう。
まるでそれを転機と言うように彼女は彼に付き添う事に決め、自らの抱え込んでいた力そのものを彼に与えた。
しかしてそれは〝圧倒的破壊力〟という概念そのものであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-19 21:19:25
1083文字
会話率:9%