「殺らなきゃ進めないのなら、殺ってやるさ」
死んだらどうなるのか。
それを知りたくて知りたくて堪らなかった彼・不破孝太郎《ふわこうたろう》は、どういうわけか普段通りに目を覚ましたら真っ白い空間に佇んでいた。
呆然と煙草を銜えていたとこ
ろ、正眼に紅い着物を纏った女が現れる。
――死んだらどうなるかを知りたいのなら、死んでみたらどうだ。
その提案に唆されるように、孝太郎は女から投げられたひと振りの鍔のない刀で自らの心臓を刺してしまう。
まるでそれを転機と言うように彼女は彼に付き添う事に決め、自らの抱え込んでいた力そのものを彼に与えた。
しかしてそれは〝圧倒的破壊力〟という概念そのものであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-19 21:19:25
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会話率:9%