幼い頃から空手一筋だった桃子は、高校二年のある日、幼馴染で一緒に空手を続けてきた拓海が新入生として入学してきたばかりの凛子の告白を受け入れて付き合い始めた事を耳にする。拓海への想いがいつの間にか、【幼馴染】から【恋】に変わっていた事に気付い
てた桃子は、散々泣いた後、拓海から精神的に卒業して空手道を極める事を決意する。しかし、拓海は自分を避けるようになった桃子に対して怒りをあらわにして過剰な干渉をするようになり、桃子は益々どうしていいのか分からなくなる。そんな時、道場帰りの桃子が痴漢騒ぎに巻き込まれ犯人を捕まえるという事件が起こる。その時、学年の王子と呼ばれ、有名画家を父にもつ梶原颯太の助けを借りた桃子は、その後、自分への好意を隠そうともしない颯太と、拓海の過干渉の狭間で心を乱しながら稽古に打ち込む。
だけど颯太も凛子も、その生い立ちから、人には言えない悩みを抱えていた。そして拓海にも一つの祈願があった…
◇投稿して連載中となっていた小説の改訂版となっております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-17 20:58:26
89167文字
会話率:27%
大国の宣教師の娘シルファは、父と共に布教活動の為に訪れた大陸で、祖国に迫害される現地の人々を目の当たりにする。
国の方針に逆らい現地の人を助けようとした父の行動により、シルファは家族と引き離され人質として祖国行きの奴隷船に乗せられた。
そん
な、シルファは当時“海賊船”と言われたライジングピース号の奇襲により、助けられて、彼らの妹分として生活をするようになる。
そんなシルファは10年の時を経て、自分を救い出してくれた兄と慕う男の一人シグラスに恋心を抱き、恋心を伝えるもシグラスからの返答はいつもつれないものだった。
そんなある日、王国軍の海軍に奇襲を受けた船内でシルファは王国軍の兵士に強姦されそうになる、それを機に、今まで、シルファに目を向けようとしなかったシグラスはその表情を変える。
本作品は歴史を参考にした架空の世界感を描いています。
実在した国・団体・個人・宗教とは全く関係のないフィクション小説となっておりますので予めご了承お願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-28 22:07:06
56423文字
会話率:22%