「なーんだ。先約がいたんだねー。」
その日は、お日様の陽でポカポカの屋上に寝転びながら、ちょっと格好良くて憧れている坂口安吾の『白痴』を読んでいた。程よく風がなびいて、なんというか本当に読書日和だった。
屋上は、滅多に人がこない。
だ
から、吃驚した。
油断していた俺に話しかけてきた人物が、憧れの国立(くにたち)さんだったことに。
「本も、喜びも、幸せも。」の北村くん視点折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-05 03:44:26
12490文字
会話率:17%
ぼさぼさの頭とヨレヨレな服。
のび放題の前髪から覗いたのは、青白い肌と、ニンマリと笑う唇。
髪の毛によって隠れた瞳で、おそらくホラー小説の単行本を読んでる。
「うわぁ。北村、暗あっ。」
「国立(くにたち)さん。それはひどい。」
本好
きで自分に自信のない北村くんと、そんな北村くんをからかうのが大好きな国立さんのストーリー♪折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-13 05:29:02
9616文字
会話率:26%
王道的な全寮制男子校で繰り広げられる同室者との攻防。へっぴりごしの読書が趣味な平凡系男子が、美形でエロスな貞操観念低い両刀男にとある身体的特徴が理由で狙われるだけのありきたりといえばありきたりなお話。
※大体1話=2000字前後
※不定期更
新折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-19 18:56:01
11759文字
会話率:45%
昭和初期、若き主人である時雨には、同い年の下男祥吉がいた。
その祥吉が自分の眠っている時、不埒な真似を働いている事に時雨は気づいていた。しかし時雨は咎めはしなかった。いつかその場を押さえてやろうと思っていたからだ。
ある嵐の夜、うたた寝して
いた時雨は、祥吉に口付けられている事に気づく。とっさに取り押さえるが、それが誘っているかのような形になってしまい、二人は主従でありながら一線を越えてしまう…。
父の死により主人になってしまった時雨と、優秀でありながらあえて下男に甘んじている祥吉。
一軒の洋館の中、十代の二人だけで重ねていく、あやうい時間。
※過去、個人サイトで掲載歴アリ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-28 23:51:40
52759文字
会話率:41%
『物語の世界へ入ってみませんか? ― 当社が提案する新サービス、VSSは安全安心、そして完璧なヴァーチャル体験をあなたに提供いたします。物語の中で、あなたは無敵のヒーロー、あるいは完全無欠の騎士。幻想的でありながらリアルな世界、そこでは血沸
き肉踊る冒険、そして情熱的な恋があなたを待っています』そんなキャッチフレーズで人気上昇中のヴァーチャルリアリティ読書VSS(ヴァーチャル・ストーリー・システム)。趣味=ゲームである普通の高校生の私は、VSSシナリオライターである友人の書いた試作品シナリオをテストプレイする事になったのだが、それは私が今まで経験したことのない世界で……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-10-27 00:00:02
109281文字
会話率:48%
夏休みの午前、僕は毎日公園の噴水の池の前のベンチで読書するのが日課だ。
目の前では、夏の日射しを浴び、子供達が無邪気に遊んでいる。
いつもの日常の光景、しかし、そこだけの空間は、非日常の光景が繰り広げられていた。
最終更新:2012-03-11 08:58:36
2937文字
会話率:40%
この作品は他サイトと重複投稿を行っております。
※あらすじ※
いじめられっ子の高校生英二の唯一の趣味が読書である。
とある日、英二は図書館で不思議な本を見つける。
しかしその本は悪魔を召喚する為の本であった。
召喚された悪魔は英二に言っ
た。
「私と契約しろ。そうすればお前の望みを叶えてやる。」
英二は悩むも結局悪魔と契約してしまうことに…。
だがその代償に英二は身も心も悪魔に捧げなくてはならなくなった。
完全に悪魔の下僕にされてしまった英二は
悪魔に日々身を捧げる毎日を送るようになる。
※BL、18禁注意※
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-07-06 01:24:53
9075文字
会話率:28%
誘惑。人はさまざまな反論と抵抗を試みるが、それでも抗えない誘惑がある。耽溺することは罪なのか。弱さなのか。それとも—— 欲望と/痙攣とのあい間に/潜勢力と/実存とのあい間に/本質と/現象とのあい間に/影が落ちる/それ御国は主のものなればな
り(T.S.エリオット『うつろなる人々』)
-----嶋一挿は作中作の作家ですが、彼が実際に書いたものを設定したくなりました。一度勢いだけで書き上げましたが、未消化のモヤモヤだけが残りました。そういうわけでの改稿版です。初版はそのうちに消してしまうと思います。お気に入り登録やら評価やらしてくださった方、誠に申し訳ありません。
一部残酷・反社会的・反道徳的な内容を含みます。性描写も宗教概念もオトナ向けのものです。ご了承の上、どうぞ。(kuro-kmd)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-05-29 19:08:35
13888文字
会話率:5%
・・・誘惑・・・あのな、陰気な薬草園に尼僧がつくった秘密の薔薇園があって・・・薬効のない、ただ美しいものを、尼僧はこっそり育ててる・・・ある日突然、そこに青年を見つける。青白い青年は荊に脇腹を裂かれて血を流しているんだな・・・まるで天からま
っさかさまに墜ちてきたかというように・・・。
作中作品からスピンアウトしたものです。嶋一挿は自分の創作中の作家ですが、作中で扱ううちに彼が実際書いたものを想定したくなりました。おそらく筆力では創作内の彼を越えられませんが、実験作として過去作品と参照していただければ幸いです。(『読書クラブ』シリーズの中島先生の筆名です)
『誘惑』について、元カノの誘導尋問に応じるうちに作家から溢れ出した言葉…。それをきっかけに、青年はつらつらと文字を紡ぎ始める。そんな前段ですが、もちろんお読み頂かなくても完結するものです。一部残酷・反社会的・反道徳的な内容を含みます。性描写も宗教概念もオトナ向けのものです。ご了承の上、どうぞ。(from kuro-kmd)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-05-06 00:21:12
14660文字
会話率:9%
自作「読書クラブ」の番外編です。ナカジマと元カノ・かおるの出会い。妄想が浮かんだのでお遊びで書いてしまいました。大学の三年生になるところですね。もう既に中島君は変人です。金井美恵子著で同名の小説がありますが、今回は関係ありません…紛らわしく
てスミマセン。(金井美恵子、大ファンなのですが)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-05-08 18:42:19
3441文字
会話率:40%
自作「読書クラブ」の番外編です。ナカジマと元カノの会話、本編でいうと茉莉はまだ三年生で、受験でヒーヒー言っている頃という設定です。(自分の創作の二次創作じみてきました。そろそろやめないと)
最終更新:2011-04-02 11:00:37
4443文字
会話率:57%
自作「読書クラブ」の続編です。大学生になった茉莉と、大学院生の中島。教師と教え子から始まったふたりの関係は…。はじめての夏休み、紀州への旅です。お題の小説を未読でも問題ないと思います。(3/27加筆改稿しました・初回より1部増えました)
お
題:中上健次「千年の愉楽」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-03-27 12:55:41
20032文字
会話率:54%