「もしもお姫様が醜かったら、王子様は彼女を愛したのかしら?」
「――数え切れぬほどの夜を経て、三度彼女に廻り合い、彼女を二度は……私が殺した」
「今度こそ、私が彼女を守る――この命尽きようともこの魂が潰えるまで、私の理想を私が守る」
◇箱庭
のように小さな世界の小さな国。王都エリュシオンには、紅色の花をつける神木エントがあるという。エントから流れ出て、国中に行き渡る「神水」。あらゆる生命に恩恵をもたらす神木の下には、一体何が眠っているのだろうか。
※201710-更新未定折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-03-28 14:50:50
9293文字
会話率:24%
捨てられる予定の猫を飼うことになった女と仕事でそれが間に合わなくなった女の代わりに猫を拾った男は、猫を通じて恋に落ちる。
最終更新:2012-03-13 18:00:00
7883文字
会話率:11%
精霊の息遣いを感じ、自然と共存していた時代。声無き声に耳をかたむけ、姿無き者達の恩恵を支えに、人々は暮らしていた。
――願うは妹の命を奪った人間を滅ぼすため
差し延べられた手を握りしめたのは、ほの暗い決意を瞳に宿した少女だった。
※R18は*印のみになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-12-07 20:45:38
10291文字
会話率:31%