この世界はヒューマン(人間)の他に『ジャムズ(果実)』と『バグズ(虫)』と呼ばれる生き物が存在する。
サンクトペテルブルクの夜の帳、と呼ばれる美しき連続快楽殺人鬼、ロシア人の『ルカ・アレクサンドロヴィチ・コニュス』はジャムズと診断され、
流罪が決定してロシアを離れた。そして、新天地で出会った『バース・ベイン・バターフィンガーズ』というバグズに使用人として『人生』を買われる事となる。
「神様が態と醜くお作りになられた」
メイド達からも影で笑われるバース・ベインは病んだ娼婦と貴族の婚外子で、この世全ての醜さしか愛する事が出来ない性質を持つ腹違いの兄の『バーソロミュー・ベル・バターフィンガーズ』により溺愛され、人の目が触れぬように豪奢な屋敷に閉じ込められている状況であった。
バース・ベインの容姿は化け物そのものと言われていて、声はしゃがれており、背が低くて肥えていて、不潔で、顔など目も背けたくなるような醜さであったが、バイセクシャルで自他共に認める変わり者であるルカはバース・ベインに好意的であり、特別美しい物を好むバース・ベインも危険な匂いのする美青年のルカに次第に惹かれていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-01 05:21:32
7611文字
会話率:13%
祖父のおかげで、優秀に育ち、十七歳になった頃には、落ち着いた男になっていた。
そんな時代もあっというまに、過ぎて、気づいたときには、海外の大学を一つ卒業しており、新しい道を知る為に、新たな大学の声をかけられ招待された為、一度海外へと向かう為
に、飛行機に乗って旅立った――。
――向こうに到着して、荷物を整理していると携帯の電話のバイブが、ブルブルとポケットを揺らす。向こうの時間だと夜に近い時間のはずだが、電話に出ると祖父の暗い声が聴こえてくる。夕方頃から祖母の様子がおかしいと、気付くと崩れ落ちるように倒れていたと……。
――今、病院にいて、先生の話待ちと、電話ごしに、祖父の辛そうな声がきこえてくる。祖父の口から状態が芳しくないから着いた傍から悪いのだが、戻ってこれそうかという連絡を受けた。
祖父には、直ぐに帰国する事を伝えて、大学に急用で行けそうにない事を説明し、落ち着いたらまた来る事を電話にて伝える。
直ぐに戻る為の手続きをして、キャンセルまちにて、飛行機に乗った。
そして――、日本について、急いでタクシーに乗り継ぎ病院へと向かう……。
大丈夫だと見届けてから病院を出て、歩いて祖父の家に向かう途中だった……黒い猫が目の前を通り過ぎた。危ないと思っているが、最近の疲れがたまっていて、気のせいかと思っていたら? 後ろからクラクションが鳴る音に……。
気がつくと小さい赤ん坊の少女であり、狐の種族として異世界に転生している。この後僕の運命はどうなるのかが解らないが、新しい命なのだから頑張ろうと考える。
そして、ある日をいっかけにて、数年の歳が過ぎた頃に学校に行ける事が解り学園を満喫しながら冒険をしていくお話しです。
学園に通えるようになるには、人間で言えば七歳ですが、狐族の為、十四歳で学校に通えるようになります。
学園で生活し、勉強や冒険者の知識を学びながら仲間を作りわいわいする生活をしていくお話しです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-18 00:00:00
694147文字
会話率:51%
失業した挙句アパートまで全焼で全てを無くした花那。ネットカフェで過ごそうかと歩いていたら、作家、森咲 律のサイン会に行き当たる。いつも持ち歩いている小説の作者のサイン会。サイン本、ネットで売れるかも…と思い行列に並ぶけれど、直前で、それは作
家に対しても作品に対しても失礼だと思いなおす。ただ、サインをしてもらったら、明日から職探しを頑張ろうと思っていた。本を渡す時触れた指先。その手を腕ごと掴んだのは森咲 律本人。彼は花那の腕を掴んだまま離さない。離して欲しいと言う花那の言葉など聞く耳を持たず、ただ、真っ直ぐに見つめてくる。周りの出版社やマネージャーのような人達に説得されてようやく離してくれたものの、視線は花那を見つめたまま。しかも、話しがあるから待っていて欲しいと言われる始末。
話す事など無い花那はその場から離れようと試みるも、何だかガタイの良い人達に囲まれてコーヒーを飲む事に…。
再び現れた律は花那を自宅に連れて行く。律の自室の寝室に放り込まれ怯える花那に律はただ一言
「服を脱げ」
と言い放つ。
恐怖で震える花那はブルブルと首を横に振る。
「脱がせろと言う事か」
と花那のシャツに手をかける律に
「違う!!!」
知らず知らずのうちに流れていた涙に濡れた瞳で睨みつけて、伸びてきていた律の手を払いのけた。
「私にっ…触らないでっ!」
急な展開に頭の中が追いついていない。けれど、貞操の危機だと言う事は分かる。
作家、森咲 律。
知らない人はいない。
出す本は全てベストセラー。
映画化、ドラマ化、舞台化された作品は数知れず。
切ない作風に女性ファンが多く、作者本人がイケメンだとネットで話題になっていた。
イケメンとか関係無く作品のファンだった。
純粋に彼の文章が好きだったのに。
こんな傍若無人な人だなんて!!!
22年間守って来たわけでもない処女だが、こんな形で失うのは嫌だ!
いきなりこんな事をされるなんて、意味が分からない。
段々と腹が立ってくる。
金無し。職無し。家無し。彼氏無し。
不幸だけが盛り沢山な人生なんてウンザリだ。
「いい加減にして!」
今日、色々あったからなのか。
朝から何も食べていなかったからなのか。
今がショック過ぎたのか。
目の前が真っ暗になって意識を手放したのが、唯一洵に出来た抵抗だったのかもしれない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-10 00:34:00
345文字
会話率:0%
異世界転生への信仰に救いは無い。
舞台は永久凍土の砂漠に覆われた国家、ルクレツィア。
この国の者達は死後の世界である、来世への”信仰”によって生きていた。
来世に向かった者達は、英雄として異世界にて幸福に生きていると……。
ある日、少
年ジェドはハーレムを求めて国家の帝都へと向かう。
そこで出会ったクレリックの美少女ミントの作ったギルドに入る事になる。
やがて、彼らはこの国の来世への転生の秘密を知る事になる。
一方、異世界から訪れた、魔女ルブルと、その召使のメイドであるメアリー、そして”他人の死を傍観する事を人生の喜び”とする不死の美女、魔人デス・ウィングは、この狂った宗教が支配する国家に惨劇をもたらす為に、暗躍を始める。
異世界転生批判を入り口にして、今の世の中の酷さに対する怒り全開で書きました!
現実で起こっている社会の酷さを知って欲しくて、書きました。
エジプト風の異世界を舞台にした、暗黒の「アンチ・テンプレ」ファンタジー、開幕!
※ミッドナイトに伴い、R18変態倒錯系性描写を無修正で解禁しました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-03 01:06:15
169760文字
会話率:32%
ベッドから落ちて死ぬというとてつもなくダサい死に方をした男の子シンは不思議な光の玉により特別な力を授かり異世界に飛ばされる。
そこで出会ったのはシンを精霊術士と勘違いする王国騎士団の中でも最強と言われるイグニスだった。
国を助ける万能薬
を持っていたシンはイグニスに誘われてザールブルグの騎士団のお手伝いをすることを決意する。
すると何故か男にばかりモテてしまいいろんな人からにげまわることになってしまう…
「イグニス!助けて!!!」
「シン…またか…」
騎士団最強×ドジな新米精霊術士(異世界人)の話
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-03 02:38:51
15530文字
会話率:69%
兄におつかいを頼まれ、訪れたモデル事務所。そこで出会ったペトロールブルーの瞳を持つ男性はかけがえのないひとときを過ごした初恋の人――……
薄れてしまった十年前の記憶を紐解きながら、急速に距離を縮めていくバカップルのおはなし。
※別サイトに
も掲載しております。勢いのまま書き散らかしているため、多少(かなり)支離滅裂でご都合主義なところがあります。とりあえず書きたいところだけ書いていきます。亀更新です。上記のほど悪しからずご理解くださいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-21 07:00:00
42665文字
会話率:54%
地球に訪れる危機! 平和なる街に訪れる影! 魔界よりきたる暗黒の魔獣たちの侵略から人々を救うのは誰か……
それはマジカルストーンに選ばれし、清らかな乙女たち!
炎を纏い、敵を砕く!マジカルレッド!
流麗なる水飛沫!マジカルブルー!
裁き
の聖雷!マジカルイエロー!
今日も彼女たちは、魔界より迫る侵略の魔の手、魔獣たちに戦いを挑むのだ!
※なおこの物語は筆者の別作品 ふたなりファンタジーシリーズと世界観・人物を共用しておりそちらも一読いただけるとお楽しみいただけます
Ⅰ http://novel18.syosetu.com/n8543cu/
ZERO https://novel18.syosetu.com/n5945dq/
Ⅱ https://novel18.syosetu.com/n0865ed/
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8619121 ←こちらでも掲載しております
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-10 14:51:40
268719文字
会話率:25%
銀髪緑目美少女に異世界転生したのを喜んだのもつかの間、エーリカ=ヴァールブルクはこの国の第二姫であり、乙女ゲーム『バタフライエフェクト~白蝶に導かれ聖女~』の攻略対象である公爵家嫡男の婚約者であり、ヒロインのライバルキャラであった。
二人の
恋を盛り上げるため16で殺される――――抵抗空しく死を覚悟したエーリカが唯一望んだのはサブキャラクターで初恋の人、第二将軍ヴァルター=イェルク=リーバーに殺される事だった。
【Attention Please】エロ度★(軽く) 主人公癖度★★★(じめじめ美少女) ヒーロー癖度★★★★(強面将軍、人間)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-05 03:36:43
14926文字
会話率:20%
そこは地球より幾億光年も離れた銀河の果て。リリイ星に住むカルナ族は人類によく似た生態をしており、高度な文明を築いていた。幼年期の彼らには性別がなく、成長するにつれ雄雌に分化していく。珍しいのは性徴が始まるまで雌雄どちらになるか誰にも分から
ないことだ。一度性別が決定したら生涯そのままだという。シアとネルヴァはそんな思春期の真っ只中にいた。物語の始まるその前夜まで、ふたりは仲の良い幼馴染だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-19 20:00:00
12898文字
会話率:51%