広く、暗く、埃の舞う、とある大企業の資料室。そこには企業の製品の一つである兵士の資料が保管されていた。彼女たちの嗜好、人格、そしてその死。故に、その資料は「ソルジャーズ・レビュー」と呼ばれていた。
最終更新:2017-10-09 23:11:38
31184文字
会話率:48%
同期入社の男性社員がパワハラを切欠に自殺した日、実家の秋田犬も寿命を迎えていた。煌めく才能を持ちながら死を選んだ寡黙な「彼」と、闘犬の血を引く過ぎるほどに従順な「犬」。
「なぜ、あなた達が死ななければいけない。死ぬべきは彼奴らなのに」
ふたつの理不尽な死に苦しみ深夜過ぎまでひとり飲みをした「私」は、トンネルを思わせる寂れたアーケード商店街で突然の息苦しさを覚え異世界に転生する。
そこは愛欲と暴力が支配する世界だった。大円都トラキアの政務官のひとり、円形闘技場を支配するティトゥス造営官の第二婦人である「もうひとり私」イレニアは、暴力と姦欲の化身「イヌ」に生まれながら優しさに苦しむ赤銅色のたてがみを持つ大イヌ、剣闘士ダンテと出逢う。
設定
円形都市国家(サークル)が点在する異世界
製鉄炉あり、蒸気機関なし
人力を主とする工場制手工業の実用
炎を神とする宗教を軸にして習俗・言語は他サークルを含めて統一
治癒力と知覚に作用する魔法あり、物理干渉する魔法はない
人
男 支配階級・市民
女 市民
有尾人
イヌ 戦士・労奴(男のみ)
ネコ 準市民・労奴(女のみ)
ブタ 奴隷・食用 (女のみ)
バン(蛮) 未開人 (オオカミ・ヒョウ・イノシシ・サル)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-07 19:57:15
11570文字
会話率:27%
俺には幼馴染みが二人いる。男の娘とヅカ系女子。両手に花気分でデレデレしてたらいつのまにか二人がくっつきバウムクーヘンエンド。それでもひょんなことからえっちなことに。
主人公が嫁有り男の娘に無責任に悪戯する話。夫婦丼のつもりでしたがヅカ系女
子受けの需要のなさに正気に戻りました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-17 21:21:06
11684文字
会話率:66%
高校3年の夏、受験対策の為合宿セミナーに参加していた瞳はセミナー最終日、東京から来た大学3年のアルバイト講師から小さな二つのお守りをもらう。
そのお守りは、縁を結ぶ力を持つお守りらしい。
そのお守りを持つ者の約束事は「どんな形で
あれど、縁が結ばれたら次の人にそのお守りを託すこと」あまり気にもせずもらったお守りを瞳は、東京に帰る磨緒に新幹線の扉が閉まる寸前に一つを手渡した。
どんなに距離が離れても、お互いが忘れあってしまっても、そのお守りを持つ者同士は縁を結ぼうとする。
例え、どんなに厚い壁があっても・・・
幼いころから知り合う7歳年上の瞳と磨緒、二人はただの幼馴染の間柄だけではなかった。
二人は秋田の地では親戚同士、つまり「いとこ」の間柄。
およそ半年間小学生だった磨緒はこの秋田に一人っきりで叔父さんが経営緒するペンションにいることになった。
瞳には実の弟、大がいるが半年間磨緒と会う内に、弟、大よりも瞳の心に奥深く焼き付く存在となる。
だが瞳はその感情を自分では気が付いてはいなかった。
叔父さんの誘いがあり6年ぶりに冬の秋田に訪れた磨緒は、スキー場である女性に助けられた。
その女性は昔の面影を変え、優しく綺麗な顔立ちを持つ瞳だった。
偶然出会った瞳と磨緒、6年ぶりの再会をする。
だがこの6年間、二人に起こった出来事はまったく違う時間を過ごしている。
でも、お互いに送ってきた時間は二人を成長させていた。
磨緒は母親の再婚で家庭環境と中学からの自分を替えさせた。小学生の頃に味わった思いを忘れさせるように。
そして瞳は音大時代辛い恋をしていた。自分で開けた心の大きな穴を瞳は秋田で埋めようとしていた。
幼馴染でいとこの間柄、のちに瞳は磨緒の高校の音楽教師に就任する。
東京で待ち受ける新たな苦難を二人は真正面から受け止める。
まだ子供だと自分を戒める磨緒を瞳は優しく見守り支え、自分の気持ちを全て磨緒に捧げる。
好きと愛しているのは違う事
不思議な小さなお守りが結ぶ二人の心
第一話は秋田で磨緒が瞳出会うところまでです。
現在この作品は「小説家になろう」だけの投稿です。今後他のサイトに投稿記載の場合は随時ご連絡いたします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-07 02:29:18
7230文字
会話率:35%
男は、昔の思い出に縋っていた。
その思い出は酸っぱく、青い林檎のように新鮮な香りだった。
最終更新:2015-12-27 23:35:02
4911文字
会話率:25%
ある日、ふらりとやってきた伯母が子猫とヤギを連れてきた。
『ヤギの乳でこの子猫を育てろ』。
最初は渋々受け取ったシゲル。
そしてその三毛猫は大きくなり・・・。
飲んだくれ猟師シゲルと化け猫ミケの物語第一弾。
明治~大正あたりの、
とある田舎の設定です。
※ ブログ、まとめサイト、pixivに掲載済み。
秋田県伝承の民話が出典。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-15 08:04:41
2354文字
会話率:50%