薄暗い冬の台所。
コトコトと鳴る鍋に、刻む食材の音に、僕はいつでも貴女の声を聞いている。
僕が選んで、作って、絞り出した料理を、今日も美味しく食べてくれるだろう貴女の事を考えながら。
――貴女に対する大きな悦びと、僅かな罪悪感と背徳とに背
筋を震わせながら。
twitterでやった、60分で短編を書くという企画に出した物の手直し版。
非常に特殊な性癖を持つ男の一人語り、本番はありません。
※尚、自称他称問わず、潔癖ぎみだったり人の手料理が食べられないといった方には推奨致しかねる内容となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-08 19:01:24
5442文字
会話率:14%
その瞳と、一度、目を合わせてしまったら。
その身体に、一度、ふれてしまったら。
俺は、もう、戻れなくなってしまった。
彼女はいつも、冷めた顔してる。
それでも、俺は、彼女が、欲しい。
彼女のためになりたい。
彼女だけを愛したい。
…それなのに。
過去の自分の純粋な決心を、裏切りたくないんだ。
俺のすべては、あの人のものだから。
これは、恋人の失われた笑顔を求めながら、過去に一度、愛を誓った女性を裏切れないと、底なしに真面目に悩む男の、物語です。
* * *
竹田ゆみ×杉本啓×佐川瑞樹
コチラは「杉本啓」視点の物語になります。
三人が織りなす、ちょこっとヘンテコな三角関係を、長編小説にて。
長い目で見守って頂けると嬉しいです。
* * *
落ち込んだことなんて、ない。
悩みはあっても、たいして深くない。
そんな俺に、周囲の人は感心していたけど、感心されるようなことじゃない。
落ち込んだり、悩むヒマなんてないくらい、いつだって切羽詰っていただけだ。
一見、平和そうで、徐々に空っぽになっていく俺の人生を変えてくれたのは、一人の女の子だった。
生きていくことに、意味なんて必要ないと思う。
幸せにならなければならない、というわけでもないと思う。
それは強がりでない本心だけど、やっと自分を見つめ直した時、自分に正直になった時、どうしても欲しいものが、確かに俺の中にはあった。
…あの人と私、どっちがきれい?
いつか聞いたことのあるようなセリフを吐くその子にうんざりしながらも、どこか憎めなくて。
偽りだったけれど、本物以上に素敵だった、数年間。
ケイが欲しかった、肩書、関係。
ハッピーエンドまでの長い道のりに、どうか気長にお付き合いください。
22時更新です。
更新は不定期です。
他サイトでも同様の作品を載せています。
Since 2013.09.19 -折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-31 22:00:00
265607文字
会話率:43%
ただ幸せになりたい。
それだけなのにどうして上手くいかないんだろう。
これは、魔導王と讃えられた少女の半生の記録。
現在改稿中
ご迷惑をおかけします
最終更新:2014-07-26 18:23:55
3551文字
会話率:10%
ひょんなきっかけで彼女に出会った。俺が人生ではじめて「一目ぼれ」した相手は結婚指輪をはめて赤ちゃんを抱いていた。恋した瞬間に失恋とは……! でも俺は彼女に言う「幸せになろうよ」。彼女を幸せにしたいし俺だって幸せになりたい。そんな気持ちはいけ
ませんか? (彼女と彼の両視点で、お話が進みます)
※タイトル変更しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-22 17:26:35
6364文字
会話率:23%
あんなかっこいい男になりたい。憧れの先輩との冒険旅行はただただ過酷なもので、蓋を開けば彼はただの変人だった。大学二回目の夏休みは先輩のせいで滅茶苦茶だ。大人になりきれない青年の夏の旅路。大学7年生×2年生。
最終更新:2013-12-15 23:07:52
65977文字
会話率:37%
俺は女の子が苦手だ。でも別に嫌いなわけじゃなくて、むしろ仲良くなりたい。目指せ脱童貞。でもそれには致命的な体質であって……。そんな俺と俺の親友の、昔と今の話。
最終更新:2012-07-04 18:49:20
1357文字
会話率:7%