とある大洋に浮かぶ島国領でいくつかの諸島が一つになった半人工島で国から公にはなっていないが自治区として認められたとある諸島都市の物語で有る。
この諸島都市は20近く有る諸島を橋やコンクリートで水路を作り、海上水をくみ上げ塩抜き処理をし
ての浄水場が設けて有るだけで無く高性能な下水処理場等と様々なインフラが設置されて一国の大都市にも匹敵するぐらいの摩天楼群なのだ。
もちろん市民の足にはボートだけでなく全ての島の外周部を走る周回鉄道が走っていて各島へのアクセスはボートと鉄道ですべてまかなえるのである。
それだけで無く小規模ではあるが他のエリアからの移住も認めているため、大型船舶が停泊出来るぐらいの港も完備している。
しかし、何故ここが国から公になってない理由は単純で有る。ここ諸島都市の中央に有る正式には群青島と呼ばれる島で大量のガスがここ100年ぐらいから島のあちこちで噴出しはじめて、さらに馬島諸島のほとんどから噴出したため国家は群青島の全域からの退避宣言を通告した。表向きはそうだが群青島並びに馬島諸島からは誰も出て行かなかった。
何故ならそのガスは強力な媚薬成分を含んだ以外は酸素が少し多いぐらいで人体や各動物類に無害と判断されたためであり。そしてこのガスは男女ともに10歳ぐらい起こる初潮や精通が始まった頃から、媚薬の効果が出始めて女性は閉経と同時に効果を失う長期的効力を持った媚薬ガスだと分析がでたのである。
そのためこの島は公にはなってこそ無いがこの島の特性を生かして、島全体が不妊治療施設としても活用しているのである。
※なおこの作品はpixivやハーメルンでも投稿した事のあるノベルズです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-08 18:20:34
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